ケガがなければもっと…。現役の「ガラスの天才」日本人選手10人。相次ぐ不運に泣かされているのは?
MF:清武弘嗣(きよたけ・ひろし) 生年月日:1989年11月12日 所属クラブ:セレッソ大阪 今季リーグ戦成績:6試合0ゴール0アシスト 大分トリニータのアカデミーを経てトップチームに昇格した清武弘嗣は、プロ2年目の2009年にブレイクし、リーグ戦23試合に出場。翌シーズンにセレッソ大阪に加入すると、この年チームを退団した香川真司の穴を埋める活躍で、レギュラーに定着した。翌2011年はJリーグベストイレブンを受賞。2012年からは「桜の8番」を継承し、クラブのアイコンになるまでに成長している。 この活躍が評価され、清武はニュルンベルクへ完全移籍で加入する。加入1年目の12/13シーズンにリーグ戦で2桁アシストを記録するなど、その才能は海外でも通用した。そして、翌シーズンのクラブ2部降格と同時にハノーファーへ移籍すると、14/15シーズンはリーグ戦32試合に出場し5ゴール5アシストと活躍した。 しかし翌15/16シーズンからケガで離脱する頻度が多くなり、2度の右足骨折でリーグ戦21試合のみの出場に留まる。2016年の移籍後、出場機会を得られなかったセビージャから、翌年C大阪に復帰した後も怪我の頻度は収まらない。ハムストリングやふくらはぎの負傷で離脱期間が増え、シーズン通してプレーすることが出来ないシーズンが続いた。 2020年からの2シーズンはほぼ全試合に出場したものの、2022年にも2度の負傷離脱、昨季はハムストリングの怪我でリーグ戦わずか2試合しか出場することが出来なかった。34歳で迎えた今季は、清武にとって正念場のシーズンとなるだろう。
MF:梅崎司(うめさき・つかさ) 生年月日:1987年2月23日 所属クラブ:大分トリニータ 今季リーグ戦成績:5試合1ゴール0アシスト 2005年に大分トリニータでプロキャリアをスタートさせた梅崎司は、翌年から攻撃的MFのレギュラーを掴むと、2007年にはA代表に選出され順調すぎるキャリアを歩んでいた。 しかし、2008年に加入した浦和レッズで、梅崎はどん底に叩き落される。加入当初は試合に出場していたものの、主力が怪我から復帰すると出場機会が減少。2009年は腰の手術で出遅れると練習中に右膝前十字靭帯損傷の大けがを負い、残りのシーズンを全休した。翌年ようやく怪我が癒え復帰も秒読みとなったところで、今度は右膝半月板を損傷し長期離脱となってしまった。 2012年からは完全復活し、シャドーやウィングバックでコンスタントに出場した。しかし2016年、試合中による接触で左膝前十字靭帯を損傷してしまった。2018年に10年所属していた浦和を去り湘南ベルマーレへ加入した後も、2020年に左膝内側半月板損傷で長期離脱を余儀なくされるなど、大きな負傷に悩まされた。 2021年からは古巣大分へ復帰し、クラブの最年長選手としてクラブを支えている。現在はヒラメ筋の肉離れで離脱しているが、梅崎は必ずピッチに帰って来るだろう。