ケガがなければもっと…。現役の「ガラスの天才」日本人選手10人。相次ぐ不運に泣かされているのは?
サッカー選手に怪我は付き物だ。1度の大けがでもキャリアを左右されるものだが、その大けがを何度も繰り返してしまう選手もいる。今回は、キャリアの中であまりに多くの怪我に泣かされている現役の“ガラスの天才”日本人選手を10人ピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
DF:冨安健洋(とみやす・たけひろ) 生年月日:1998年11月5日 所属クラブ:アーセナル 23/24リーグ戦成績:22試合2ゴール1アシスト 名門アーセナルの中でも指折りの守備能力を有している冨安健洋だが、スタメンに定着できない大きな要因の1つに度重なる怪我があるといえるだろう。 高校3年次にアビスパ福岡のトップチームに昇格した冨安は、2シーズンをJリーグで過ごしたのち、すぐさま2018年にベルギーのシント=トロイデンへと移籍。その後、サポーター間のシーズンMVPに選出されるほどの活躍を見せた。2019年にはボローニャへ加入し、いきなりクラブの月間MVPを獲得するなど、21歳にして欧州有数の若手DFに成長した。当時から筋肉系の怪我がたびたび見られていたが、1ヶ月ほどで復帰し、コンスタントに試合に出場していた。 しかし、2021年にアーセナルへと移籍すると一気に重い怪我が増える。加入当初から右SBのレギュラーとしてフル出場を重ねていたものの、2022年1月に行われたFAカップのノッティンガム・フォレスト戦を右ふくらはぎの張りで欠場すると、その後は怪我を押して試合に出場したことも災いし、3ヶ月にわたりチームを離脱することとなってしまった。 その後の2シーズンも、ひざの手術や筋肉系の怪我による長期離脱が相次ぐなど、アーセナル移籍後はシーズン通しての出場時間が2000分を超えたことが無い。冨安がピッチ上に座り込む姿を見て、肝を冷やすファンも多いのではないだろうか。試合に出さえすれば圧倒的なパフォーマンスを発揮するだけに、ややもったいなさが残る。