「ヤバい…戦力外が近づいている」阪神1年目に激ヤセ8kg減、脱臼の絶望…元阪神・北條史也が語る“後悔”「僕は大谷翔平にも藤浪晋太郎にも聞けなかった」
「大谷にも、藤浪にも…聞けばよかった」
そのことにもっと早く気づいていたら、世代の先頭を行く藤浪に真っ先に聞けていたはずだ。 「ピッチャーから見て、打者の打ち方とか、見逃し方とか、どう見えているか。絶対に聞いた方がよかったなと今なら思えます」 高校日本代表に選ばれたとき、ほとんどの選手とアドレスを交換していた。その気になれば大谷にメッセージを送ることもできたかもしれない。 「聞いた方がよかったでしょうね。大谷とかにも。どういう体づくりをしてます? って。僕はガリガリになっていたんで。大谷は想像以上にトレーニングをやっていると思うんです。試合に出続けながら、トレーニングもめちゃめちゃやるってマジですごい。ほんま、しんどいんで。普通なら今日は軽めにしようか、とかなる。自分に負けます。大谷がどういう生活をしていたのか。ぜんぜん聞いておけばよかったですね。1年目に今の考え方になっていたら絶対、聞いていたと思います」 必死にあがいていたが北條の下降は止まらなかった。背番号を変えた年、懸念していた亜脱臼を2度、繰り返した。プロ11年目となる2023年は8年ぶりの二軍スタートとなり、夏場を過ぎても上から声がかかりそうな気配はなかった。 〈つづく〉
(「野ボール横丁」中村計 = 文)
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