しっかり焼いた肉が好きな人は老けるのが早い…?医師が教える「老けない肉の焼き方」
まず片面を焼き、焼き色がついてからひっくり返し、もう片面にも焼き色(さらには多少の焦げ)がついたら食べる、という焼き方が普通かと思います。香ばしさも手伝ってお肉をおいしくいただけると思いますが、これではAGEsが増える「老ける焼き方」になっています。 一方、「老けない焼き方」は、頻繁に肉をひっくり返しながら、表面に強い焼き色をつけないように火を通していく焼き方になります。 この焼き方の違いでAGEsの量を2~3割も減らすことができます。ぜひ試してみてください。 本文は『老けない習慣ベスト100』(総合法令出版株式会社)より一部抜粋・編集・追記しています。 画像提供:Adobe Stock
監修者メッセージ
AGEsが少ない方が老化防止には良いわけですが、AGEsを気にする(お肉の焼き方や調理方法を気にする)あまり、お肉料理や食事を楽しめなくなってしまうことも問題です。 「今日はおいしいお肉が食べたい」などと、人間はなぜお肉をおいしいと感じるかというと、生物進化の過程で「体に必要なものを美味しく感じるように進化」したからです。高齢になると粗食になる方が少なくありません。そんな低カロリー、低栄養、低脂肪の食事を続けていると、さらに老化のスピードは加速します。 食べることは人生の楽しみです。AGEsを気にする気持ちはわかりますが、それで楽しみが減るくらいなら、焦げを気にしつつ、好きな食べ方で好きなお肉や料理を楽しみ、脳にも体にも十分な栄養を与えることが、アンチエイジングにつながるのです。
書籍紹介
『老けない習慣ベスト100』(総合法令出版株式会社)
歳を重ねても若々しい人がいる一方、体力、気力の衰えを感じる人は多い。そんな、体も見た目も若々しい人は、老ける人と何が違うのか? 本書では、医師や大学等の研究機関から発表されている、いわゆる老けない習慣、老化スピードを遅くする、長生きに必要な事柄を100集めて紹介。 脳の老化を防ぐ思考、行動、アンチエイジングに効く食べ物や栄養、若々しい体力を維持するための運動やボディケア、ストレスをためない人間関係など、老けない習慣を100ピックアップしました。 本書の監修は、精神科医で高齢者向け生活習慣の著書も多い和田秀樹先生。 【目次】 第1章 老化を予防する 脳に効く行動 第2章 老化を予防する 日々の振る舞い 第3章 老化を予防する 食べ物や食事 第4章 老化を予防する 運動とボディケア 第5章 老化を予防する 人との付き合い方
監修者紹介
■和田 秀樹(わだ ひでき) 1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部付属病院精神神経科、老人科、神経内科にて研修、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、アメリカカール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在、国際医療福祉大学特任教授(臨床心理学)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック(アンチエイジングとエグゼクティブカウンセリングに特化したクリニック)院長。