Webブラウザで指示「AIアナウンサー 荒木ゆい」働き方改革を後押し 高島屋やテレビ局で活躍中
神戸市の防災行政無線での採用も。街なかの音声のAI化を目指す
事例としてはショッピングセンターやテレビ局が多いが、その他に教育系サービスにおけるコンテンツ制作のナレーションとして採用された事例もある。荒木ゆいの場合、人の感情を表現するような小説や詩などは苦手としており、一定のリズムやトーンで読みやすく伝えるニュースやナレーションは相性が良い。 最新事例では、2023年に神戸市の防災行政無線に採用され、災害発生時の避難情報の伝達にも活用されている。 ┌────────── これまでの防災無線は職員の方が肉声でアナウンスされていたのですが、災害は深夜や早朝にも起こりますので、その場に職員の方がいないこともあります。また、アナウンスに慣れていない方が担当した場合、音声が聞き取りづらくなることもあります。荒木ゆいは24時間いつでも情報発信が可能で、かつ正確で自然な発話が可能となるため、そうした懸念への対処が可能となります(村上氏) └────────── Specteeのメイン事業は防災領域となり、同領域でのAIアナウンサーの活用は人命救助に貢献し、社会的意義が高い。そうした理由から積極的に利用を推奨している。直近の取り組みでは、ドローンに荒木ゆいの音声を飛ばして空中からアナウンスをする実証実験を行っているという。 ┌────────── ドローン飛行中のプロペラ音がある状態でも、しっかりと音声を届けるための周波数の調整などを日々行っています。当社が目指しているのは、街なかのあらゆる音声をAIアナウンスに置き換えることです。正確で自然に伝える音声技術は成熟してきているので、シーンに合わせて適切に音声を届けるための開発を継続していきます(村上氏) └────────── あらゆるシーンで聞き取りやすい発話に加え、男性の声や異なる年代の声などバリエーションが増えると、より使い勝手が向上するかもしれない。