Webブラウザで指示「AIアナウンサー 荒木ゆい」働き方改革を後押し 高島屋やテレビ局で活躍中
荒木ゆいの導入以前、玉川高島屋SCでは、繁忙期になると30分ごとに3~4種類の案内を肉声で行っていた。その内容は落とし物や忘れ物、迷子の案内など多岐にわたり、毎回内容が異なるため事前に録音することができず、インフォメーション担当者の大きな負担になっていた。そこで、特別な機材やスキルが必要なく、自然に発話できる荒木ゆいの採用に至ったという。
┌────────── これまでの館内アナウンスは、インフォメーションセンターで受付を行い、その内容を館内放送の担当者に伝えて肉声で放送するといった運用でした。この場合、常に放送用の人員を用意しておかなければなりませんが、荒木ゆいの導入により放送用の人員を用意する必要がなくなり、インフォメーションセンターからの遠隔操作が可能になりました(村上氏) └────────── また、肉声の館内放送を行うには1人あたり約12時間の教育が必要だったが、そうした教育も不要になった。コスト削減や働き方改革の推進を実現できる手段として、玉川高島屋SCでは継続して荒木ゆいを利用しているという。 ■ 【事例2】人間のアナウンサーとAIアナウンサーの協業 放送を主な業務とするテレビ局でも、荒木ゆいを導入し、人間とAIアナウンサーの協業で人材不足などの課題解消に役立てている。 滋賀県のテレビ局・びわ湖放送では、深夜や早朝の放送において荒木ゆいを活用。たとえば、早朝の放送を従来どおりに行う場合、出演するアナウンサーは前日の夜に放送局に前乗りする必要があり、人件費がかさんでしまう。小規模な地方局の場合、専属のアナウンサーを採用するコストが取れず、外部アナウンサーと契約して放送を行うことが多い。
そうした事情から深夜や早朝の放送でアナウンサーに依頼する難易度が高く、放送の質を落とさずに情報を伝える代替手段として荒木ゆいの採用に至ったそうだ。
また、高知さんさんテレビでは、アナウンサーがナレーションを収録する「音入れ」の作業において荒木ゆいを導入し、効率化につなげている。従来の音入れは、アナウンサー、制作担当者、技術スタッフとスタジオの空きスケジュールを調整して行う必要があり、多忙なアナウンサーのスケジュールに合わせて関係者やスタジオのスケジュールを確保するのが課題になっていた。 1ヵ月ほどのトライアル期間を設けた後に荒木ゆいを導入したところ、音入れ作業が劇的に省力化できたという。今まで必要だった人間のアナウンサーや制作担当者、技術スタッフ、スタジオのスケジュール調整が必要なくなったためだ。 荒木ゆいの正確で自然な読み上げに加えて、パソコンのWebブラウザで利用でき、各社員が自身のパソコンからいつでも作業できる点や、同時に複数人が利用できる点、一連の音入れ作業を1人で完結できる点も評価された要素だったという。