【動画解説】ノロノロ台風 影響長引く 接近前からの大雨にも警戒
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台風10号の大きな特徴は動きが遅いということです。そのため大雨や暴風の時間が長く続いてしまいそうです。まだ予想にはブレがあるものの、広範囲に影響がありそうですから、早めの台風対策をお願いします。
台風10号の暴風域に、あす(火)は奄美地方や屋久島・種子島などが入る見通しです。奄美地方や九州南部は、あす(火)には瞬間的には45メートルと猛烈な風が吹くでしょう。海の水温が高いために、台風はこの先も発達するでしょう。あさって(水)までには非常に強い勢力となる見通しです。あさって(水)は九州南部や奄美の予想最大瞬間風速は60メートルと一部の建物が倒壊してしまうような猛烈な風が吹く見通しです。そのほかの西日本も非常に強い風の吹く所があるでしょう。
九州の南で台風は東へと向きを変える予想ですが、スピードをかなり落としてゆっくりになりそうです。自転車よりも遅い速さで動くような時間が長く、影響は長く続いてしまうでしょう。金曜日以降の予報円は大きく、予想はまだ定まってはいないものの、中心線を通ると列島を縦断していくような進路を取る見通しです。
これまでの台風の予想と比べて、接近のタイミングが遅くなったエリアが多いものの、接近前も油断はできません。台風はあまり動かないために、同じような所に風が吹き付けて、大雨になるおそれがあります。台風接近前は特に太平洋側の南東斜面で雨の量が多くなり災害級の大雨になるおそれがあります。
今回の台風は影響が長引いてしまうというのが特徴です。奄美や九州南部はあす(火)にも暴風域に入るところが出てきそうですし、他のエリアも太平洋側を中心に大雨になる所が出てきそうです。週後半にかけて広範囲に影響がありそうですがら、早めの台風対策を心がけてください。 (気象予報士・菊池真以)