全国的に不安定 27日(火)にかけて局地的に激しい雨も 台風10号 今後さらに動き遅く
きょう(月)も全国的に大気の状態が不安定で、今夜にかけて激しい雷雨の所がある見込み。土砂災害や道路の冠水、落雷や突風に注意・警戒が必要だ。なお、強い台風10号はあす27日(火)以降、西日本や奄美に接近する見込み。台風の動きが遅くなるため、週後半にかけて西日本を中心に広い範囲で、荒れた天気が長く続くおそれがある。
強雨と猛暑
湿った空気や気温の上昇で、きょう(月)午後も全国的に大気の状態が不安定となる見込み。天気の急変や激しい雷雨、落雷や突風、大雨による土砂災害、道路の冠水、河川の増水に注意・警戒が必要となる。なお、関東の内陸、西日本は35℃以上の猛暑日の所が多くなり、かなり蒸し暑い状態が続きそうだ。
あす(火)は、きょうより雨の降る地域が多く、前線に近い北海道や東北北部で雨の強まる所がある見込み。東海から西日本にかけても、太平洋側を中心に大雨のおそれがある。東京など関東は変わりやすい天気で、晴れ間があってもたびたび通り雨があり、雷を伴う可能性がある。また、日本海側を中心に気温が高く、北陸も35℃を超える所がある見通し。
台風10号 長引く影響
強い台風10号は、進路予想が西寄りになり、日本列島に大きく影響を及ぼす日時が次第に遅くなる傾向にある。今のところ、29日(木)に強い勢力で西日本にかなり接近し、その後30日(金)~31日(土)に東日本へ近付くおそれがある。進路予想にまだ幅があるが、西日本の太平洋側を中心に、雨や風の影響が長引くことが予想される。できる限り、台風への備えは早めに行うようにしたい。 (気象予報士・高橋和也)