子どもにせがまれて犬を飼うことにしました。フード費、おやつ費、散歩中のトラブルなどいろいろ不安なのですが、ペット保険の費用も心配……保険料はいくらくらいかかりますか?
ペットにかかる費用の中でけがや病気の治療費とフード・おやつが上位を占めています。ペットにかかる診療費は全額自己負担なので、予想外に高額になる場合があります。万が一に備えてペット保険へ加入しておくと安心です。
ペットにかけた費用
アニコム損害保険株式会社「家庭どうぶつ白書 2023」を見ると、1年間にかけた費用の合計額は、犬(平均年齢5.0歳)が35万7353円、猫(平均年齢4.4歳)が16万766円となっています。 費用項目は、けがや病気の治療費、フード・おやつ、サプリメント、しつけ・トレーニング料、シャンプー・カット・トリミング料、ペット保険料、ワクチン・健康診断等の予防費、ペットホテル・ペットシッター、日用品、洋服、ドッグランなど遊べる施設、首輪・リード、防災用品、交通費、光熱費(飼育に伴う追加分)です。 このうち、そのうちけがや病気の治療費は、犬が6万7367円、猫が3万1138円、ワクチン・健康診断等の予防費は犬が3万4154円、猫が1万3504円となっています。 治療費はあくまで平均値です。犬が骨折して手術や入院をした場合、30万円ほどかかるケースもあります。ペット保険に加入しておけば、一度の治療に何十万円かかっても経済的な負担を軽くできます。
ペット保険
ペット保険は、飼い犬や猫などが、国内の動物病院で入院や手術などを受けた場合にかかる治療費において、その一部を補償するための保険です。基本的な補償内容は、入院、手術、通院です。ワクチン・健康診断等の予防費は対象外です。損害保険会社や少額短期保険事業者が販売しています。 人間の場合、病院で治療を受けたとき、窓口で支払う自己負担は治療費の原則3割で済みます。また、自己負担額が限度額を超えたとき、超えた分が高額療養費として支給される高額療養費制度もあります。 しかしペットの治療費には、人間と違ってこのような公的な医療保険制度がないので、かかった治療費は全額自己負担になります。 ペットが高齢になると、それに伴い治療費も高額化しています。また、平均寿命も延びています。高額な治療費の負担を軽減し、費用の心配なくペットに必要な治療をしてあげるのに、ペット保険は有益な選択肢のひとつです。