M-1王者・髙比良くるまさんが漫才を過剰考察 “楽して稼ぐ”若手芸人への本音
先輩芸人からもらったエール
先輩芸人の博多華丸・大吉、博多大吉さんからは「こんな本を出すのはやめなさい」と諭されたエピソードも披露。「でも皆さん、買うって言ってくれて嬉しい」と笑顔を見せた。 本書の特徴的なコンテンツとして、霜降り明星・粗品さんとの対談も収録。二人の対談は、これまでも何度かオファーがありつつも断っていたが「くるまの本だったら」と粗品さんが了承してくれ実現したという。粗品さんが語ることの少ない自身のお笑いについて、またそれぞれのお笑い観の違いがわかる会話文が2万字にわたって記録されている。
メディアの多様化時代における漫才の展望
若手芸人のSNSやYouTubeを中心とした活動について「楽をしたい、楽して稼ぎたいというのは当然。全然下に見たりはしていない」と理解を示す一方で、「漫才が得意で漫才をやってきた人間として、漫才をする後輩が増えてくれたら嬉しい」と本音を語った。 漫才の未来について「仕組みからどうこうしようということではなく、例えば僕らが人気を得て、漫才を見ていない若者世代にタレントやYouTuberとして知ってもらい、そこから劇場に足を運んでもらうしかない」と持論を展開。「漫才の会社である吉本興業がある限り、漫才は不滅だなと思います」とドヤ顔で締めくくり会場に笑いを誘った。
髙比良くるま(お笑い芸人)