スマイルスルー逃げ切り8馬身差V「強いの一言」未来の障害王候補が現れた/京都JS
<京都ジャンプS>◇9日=京都◇J・G3◇芝3170メートル◇3歳上◇出走7頭 単勝1・4倍の圧倒的1番人気スマイルスルー(牡4、斉藤崇)が、8馬身差で逃げ切り重賞初制覇を果たした。 最初の障害を跳んだ後、先頭に立つと、あとは1度もその座を他馬に譲らなかった。よどみがなく一見厳しい流れだが「あのペースがこの馬のペース」と高田潤騎手。伸びやかな走りで次々と障害をクリアし、直線では逆に後続を突き放した。「強いの一言に尽きる。まだ余力がありギアを1枚残して勝ってくれた。飛越は粗削りだけど、上積み(材料)と捉えている」と主戦は将来性の高さも口にする。未来の障害王候補が現れた。 同騎手は、これがJRA障害通算147勝目となり、単独10位となった。「偉大な大先輩がずらっと順位に並ぶ中、10位に入れて、本当にここまで一生懸命やってきてよかった」と喜んだ。【岡本光男】 ◆スマイルスルー ▽父 ルーラーシップ▽母 スマイルシャワー(シンボリクリスエス)▽牡4▽馬主 吉田勝己▽調教師 斉藤崇史(栗東)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 15戦4勝(うち平地9戦1勝)▽総獲得賞金7410万4000円(同1180万円)▽馬名の由来 笑顔を絶やさない