尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を(全文2)どの組み合わせが最も適切かを議論
国や自治体の対策の答えを今後の議論で出すのか
テレビ朝日:テレビ朝日の【サトウ 00:41:38】と申します。2点お伺いしたいんですけれども、まず1点。ちょっと先ほどの質問の答えを聞いてあらためてなんですが、この4つの考え方の議論の最終的なところ、念のためもう一度確認ですけども、最終的にはこういう考え方、例えば中長期的にはB2を目指すべきだから、国や自治体の対策には、こういった方向にしてくださいねというような答えを今後の議論の中で出そうというところなんでしょうか。これがまず1点です。 尾身:それでいいんですか、1つの質問で。 テレビ朝日:ひとまず。 尾身:あ、ひとまずね。いや、もうこれは最初から比較的強調して、どれか1つ、つまりここに書いてある概念上のA1、B1、B2ということを最終的に目指しているかというと、われわれはやっぱり組み合わせもありうるんじゃないのかということを、さっきのあれで、そうですね、最後のあれしてください。うん。こういうことが結構、言ってみれば社会経済活動を維持しながら、こういうグレーゾーンというか、これはだからわれわれ何度も、最初に申し上げたように4つの考え方は概念上やったので、じゃあ今どこにあるのかと。じゃあ今、Aの1ということ、Aの2ということはないですね。先ほどどなたかが聞かれたように、今はAからBに、1から2に少しずついっているわけですよね。 だからどれか、今の状況はどれに、その4つの中のどれに当てはまるということは現実的ではないし、それから、これからどういう対策を打っていく、これは地域によっても感染の状況は違いますよね、一律にいかないというのはお分かり。と同時に、どれか1つを選ぶというようなことがないので、この文章にも、どの組み合わせが、対策の組み合わせが最も適切かなどを議論していくということで。
グラデーションを基に対策を行えるようにするのか
結果的には、これ1個ということはたぶんないんじゃないのかというのが、ただ、これからの議論で分かりませんけど、ともかく組み合わせだし、グラデーションであり、ある人は、いわゆる昔的な、学生の弁証法的な、AとBがあってCができる、そういう考え方があり得るんじゃないのかという意見ですから、どれか1つを目指すということは、基本的にはこのもともとの考えにないんですね、概念だから、と思います。組み合わせというのはあるんじゃないかと思いますね。よろしいですか。 テレビ朝日:ということはそのグラデーションを示して、それを基に自治体や国が対策を取るように進めるということですかね。 尾身:グラデーションを示すと、われわれがグラデーションをどこでいいというよりは、これはここに、もうそういう議論が始まっているわけですけど、それぞれの、よろしいですかね、このそれぞれの対策には、講じられる対策としては4つの要素をやっているわけですよね。1つは行動制限。よろしいですよね、皆さん、これを見ていただいて。外来医療、入院医療、それから保健所と自治体の役割。こういう4つの切り口を見ているわけですよね。 その中で、それぞれの4つの考え方の中で、それを採用すると仮にした場合の留意点、これを実行するために、言ってみれば乗り越えなきゃいけない壁ですよね。こういうことはそれぞれある。そういうことをしっかりとわれわれが示すのが、われわれの仕事だと思います。これは、グラデーションのどこがいいというのは地域によって違うし、それは、これ、価値観の問題もあるので、それは専門家が、こういう情報ですね、こういうのは出すけれども、最終的な判断は国や自治体が、これのこの考え方、そうすべきだというのはかなり強い意見でした。 テレビ朝日:すいません、では2つ目の質問にいきます。そこにも書いてありますけど、中長期的にはB2を目指すべきということですが、前提のところでBA.2を前提にされています。これが、冒頭、尾身先生もおっしゃいましたけれども、別の株になっていく可能性もある中、どれだけ時間があるか分かりません。ゴールデンウイーク明け、どれぐらいの時間軸で今後の議論をして、いつまでに結論を出そうというお考えなのでしょうか。 尾身:それはもう非常に鋭い質問で、こういうことだと思います。ややちょっと全体的なピクチャーが、みんなで共通に理解する必要があると思いますけど。ここで言うB2の中長期というのは、BA.2が存在、BA.2を前提にしているわけですよね。 【書き起こし】尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を 全文3に続く