尾身会長が会見 大型連休はコロナ対策徹底を(全文2)どの組み合わせが最も適切かを議論
議論の末、どういう結果を出したいのか
NHK:NHK、水野です。2点伺います。1点目、ちょっと最初の質問にも絡むんですけれども、今後この分科会がさらに開かれる中で、今回のたたき台を基に、先生方からはどういう議論が深まって、実際に議論の結果としてどういうものを出していきたいというふうにお考えになっているのでしょうか。つまり連休後の感染拡大の対策について、このたたき台を基にこうあるべきだというものをまとめられるご予定というのはあるのか。あるとすれば、いつになるのかということが1点目です。 そして2点目なんですけれども、このたたき台の一番最後の部分で、現状でもう実施されてる対策というのはAからB、そして1から2に少しずつ進んできているというご指摘があったと思います。やっぱり先生方の中でもこういうご認識で、もう実際にこっちの方向に流れてきてしまっているということもあって、長期的にはB2に移行していくことが妥当なのではないかという議論があったのかどうか、この点について伺います。 尾身:どうもありがとう。最初の質問は、これからの分科会でどんなことを議論するかという。私は大きく2つあると思いますね。直近の分科会ですよね。来年のお話。来年、本当に分科会があるかどうかも分かりませんけど。基本的には、この議論ありましたね。いろんなオプションがあってという、この議論をもうちょっと深めるというのは、今回初めてですから、この議論を深めるというのは当然だと思います。 それで深めたあとにどうするかというのは、これは2つの意見があると思います。これはなかなか、今日もいろんな意見が出て、ほかの今までの5つの場面だとかステージの考え方とか、そういうところは比較的コンセンサスが得られやすいテーマでしたよね。
ある意味では哲学的な課題でもある
ここはしかし多少こういう今日みたいなある程度コンセンサスは出てきてるけど、必ずしもまだ具体的なところまでいってないわけですよね、ものの性質上、どれか選ぶっていうわけじゃなくて、非常にグレーゾーンのある、あるいは組み合わせのあるようなことで、どちらにより重点を置くかという、非常に白黒分けられない領域があって難しい。 しかも価値観にも多少よるわけですよね。どのぐらいの感染者なら許容できるか。経済のほうがより重要、多少の感染者の数は許容しようという考えもあるだろうし、いやいや、やっぱり感染者が出ると、数が増えると重症化。その辺の判断、価値判断というものが、どうしても今回は今までの分科会のテーマより、より多くなるというのは皆さんお分かり。そうなると分科会という非常に限定した人たちが何か1つの答えを出して、これでということが難しくなりつつあるんじゃないのかというのが、多くの人が。 そういう意味で、ある、もうこれからあと、来週か再来週かよく分かりませんけどやって、何か、この議論ですね、協議。議論でコンセンサスが出ればいいですよね。最終的に国や自治体はこういうことをやったらいいんじゃないですかと、こういうコンセンサスができれば、それを言うことは全然問題ないですよね。ていうか、むしろ言う。だけどそうでない場合もある。そういう場合にはやっぱり判断、幾つかの考え方を提示して、こういう考え方をする人がこういう理由であった、で、別のこういう考え方は別のこういう考え方であったという、しっかり根拠を、根拠というか理由を示して、政府や自治体に示して、最終的には政府や自治体が判断してほしいと、判断するのが筋でっていうのは、これはかなり強い、そういうのは意見でした。だからそういう意味では、その判断、そういうことで議論を深めるというのは1つですね。ちょっと長くなり。 もう1個の分科会の役割は、やはりそうした難しい、ややこれは感染対策と経済の本来の在り方という、非常にある意味では哲学的な課題でもあるわけですよね。そういうことと同時に、そればかりやるんではなくて、こういう具体的な、今、マスクのことなんかもそうかもしれませんね。あるいは換気の問題だとか。そういうことも今までどおりやるべきだという意見があって、私たちもそう思います。その意味では2つのあれがあると思います。それから2つ目の質問は、すいません、なんでしたっけね。2つ目の質問は。