「育休は仕事よりきつかった~」育休をとったパパたちの本音は?
産後、夫婦が協力して育児・家事に取り組めるように、パパが育休を取りやすくするための制度改正が進んでいます。改正のポイントと共に、育休を取ったパパの声をお伝えします。 【データ】男性の家事・育児負担の少ない国は、少子化になりやすい?!
もっと取りやすく! 進化した育休制度
パパの育休取得を推奨するため、2022年10月に「産後パパ育休」が施行。同時に、夫も妻も育休を2回に分割して取得できるようになりました。さらに、2025年度からは条件をクリアすれば、一定期間だけ育児休業給付金の給付率が上がることになりました。
「産後パパ育休」とは?
通常の育休とは別に、子どもの出生後8週間以内に4週間まで取得でき、2回に分割することも可能。休業中、一定の範囲内で働ける場合もあります。
そこが心配! 育休中の収入はどうなる?
雇用保険に加入していて条件を満たせば、産後パパ育休の期間は「出生時育児休業給付金」が、通常の育休の期間は「育児休業給付金」がもらえます。また、同月内に14日以上休業するなどの条件を満たせば、その期間は社会保険料が免除になる上、収入に基づいて計算される所得税が下がるので、実質手取り収入の約 8 割がカバーされます。 2025年度からは、条件を満たす場合に限り、給付率が一定期間だけ 8 割程度(手取りで10割相当)に引き上げられます。
2人目誕生直後に、2週間の育休を取ったSさんの場合
育休中は長男の相手をする日々。仕事よりきつかった~ 【Sさん】パパの育休期間:2週間、職種:土木系現場責任者 1 人目は 3 週間、 2 人目は 2 週間の育休を取得。現場責任者の自分が休むと現場の作業がストップしてしまうので、長期の休みが取れないのが現実です。上の子のお世話もあったので、育休中はとにかく忙しい! 仕事のほうが確実にラクだと感じました。でも、変化の激しい赤ちゃんの成長を夫婦で見て、共に感動できる経験はほかに代え難いものでした。
8カ月以上の長期育休を取ったRさんの場合
仕事のブランクが不安で、育休を分割して取得しました 【Rさん】パパの育休期間:3カ月間+5カ月間(+有休3週間)、職種:看護師 育休についてリサーチしているときに、「育休は分割して取れる」ということを知りました。長期で育休を取りたいけれど、1 年間完全に職場から離れたときのブランクが不安だったので、自分は 2 回に分けて取ることにしました。収入が減ったぶん、貯蓄を切り崩す形にはなりましたが、後悔はありません。 監修/守屋三枝先生 取材・文/栗本和佳子、たまごクラブ編集部 パパの育休を有意義に活用するためには、妊娠中から夫婦で、育休の取り方をよく話し合っておくことが大切です。 ●記事の内容は2024年9月の情報で、現在と異なる場合があります。 参考/『中期のたまごクラブ』2024年秋号「パパの育休準備 いつ、何をする?」
たまひよ ONLINE編集部