小池都知事が定例会見10月15日(全文2完)仮設のスケボー会場、五輪後も活用を検討
都立・公社病院の独法化を進める
朝日新聞:朝日新聞の関口と申します。都立病院の独法化のことで伺いたいんですが、今回の定例会で定款が可決されて前進したと思います。繰り返しになってしまうかもしれないんですが、なぜこの時期にこの定款を出されたのかということを1点伺いたいのと、あと所信表明演説の中でも来年の7月に設立するというお話がありましたが、厚生委員会の中で8月の第5波の重症者がピークの時期にこの決断というのをされたというお話も出ましたが、決めた時期として適切だったのかどうか、ちょっと見解を伺えればと思います。 小池:コロナにおいての公立、公的な医療機関の重要性というのもございます。一方で、その重要性をさらに効率化して、かつ柔軟にしていくためにも、こういうコロナの体制においても病床が確保され、また、必要な人員が確保されるということは重要な点だというふうに思っております。それ故に、これまでも、ずっと準備もしてまいりました。都立・公社病院の独法化ということを進めることといたしました。特に人材の確保という点での柔軟性は大変、独法化によることによってプラス面も多いということは、今回、長寿医療センター、渋沢栄一が創設したあちらも独法化されてもうずいぶん、あるんですけど、今回も、この独法化された健康長寿医療センターも大変柔軟に対応してくれたということもございます。そういった点からも、次、第6波に、来ないことが一番なんですけど、いろんな意味で、こういった独法化した病院や医療施設がより有効に働くような、それらのことを踏まえて、これからも準備を進めていきたいと考えています。 朝日新聞:決めた時期としては適切なのか。 小池:はい。むしろより柔軟な対応ができるということは、独法化のプラス面かというふうに考えております。
インフル流行についてどんな見通しを持っているのか
フジテレビ:フジテレビです。今日、インフルエンザの対策についてお話ありましたが、小池知事は今季のインフルエンザの流行についてどのような見通しを持っていらっしゃるのか。あともう1点が、今回インフルエンザワクチンの確保量が少ないというふうに聞いているんですけれど、都内で希望者はきちんと打てる環境整備ができるのか。この2点お願いします。 小池:今シーズンのインフルエンザの見通しですけれども、もちろん確実なことは言えませんけれども、北半球に先立ってインフルエンザの流行期を迎える南半球においては、今年もインフルエンザの流行は見られなかったということであります。一方でインドなどでは、インフルエンザの患者が少数ながら発生はしているという状況です。 また、ワクチンの供給については、希望者の分は、例年並みの量は確保される見込みであると、このように聞いております。ちなみに去年というか、昨シーズンが、前回申し上げた61人ですね、かかった方が。今年9月から10月の間にかかった方はお1人ということと聞いております。インフルエンザの場合はタミフルとか、すでに治療薬があるので5類になっているわけですけれども、今、このコロナのほうはいろんな治療薬、経口薬なども出てくるという準備がされていると聞いておりますし、これらについては、インフルエンザとコロナと、基本的には守るべきことは同じであるということから、インフルエンザも抑え、そして同時流行という形を抑えるという意味でも、どちらも、必要な期間を空けてワクチンを接種していかれることのほうが、特にインフルエンザの場合は必要なんだろうというふうに思います。