箱根駅伝「横綱」は誰だ!? 2025年版「箱根ランナー番付」を考えてみた「大関は駒大・篠原倖太朗と…」「青学大・太田蒼生がやはり横綱か」
箱根駅伝をテレビ観戦していると、自己ベストで劣る選手が信じられないスピードで突っ走るシーンがある。また出雲駅伝や全日本大学駅伝で目立たなかった選手が大活躍する場合もある。箱根駅伝こそ我が舞台とばかりに、突如“輝き”を放ち、ヒーローになる者がいる。 【番付表】「うーん納得」? 「いやいや異論あり」? 前頭から横綱まで、2025年箱根駅伝最強ランナー番付表と注目ランナーたちの勇姿の写真を見る トラックで圧倒的なスピードを誇る選手、マラソンで活躍するタフマン、上り坂に滅法強い山男、冷静にレースを進めて最後に笑う者、選手を抜く度に勢いづいていくお祭り男。様々なタイプの選手が10区間で戦うが、はたして誰が一番強いのか。 有力学生選手が一斉スタートする大会がないからこそ、“順位”をつけるのは非常に難しい。そこで箱根駅伝ランナーの「格」と「強さ」をこれまでの結果、トラックや駅伝の実績、自己ベスト、出場予想区間などから総合的に判断。全21チームが参加する箱根駅伝2025で注目すべき30人を「番付表」で紹介したい。 ※対象は第101回箱根駅伝にエントリーされた336人。 ※番付表は横綱(2人)、大関(4人)、関脇(2人)、小結(2人)、前頭(20人)で編成。
まずは前頭の20人から:筆頭は?
まずは前頭の20人、その筆頭はハーフマラソンで日本人学生歴代2位の1時間00分31秒を持つ吉田礼志(中央学大4)と、同4位タイの1時間00分43秒を持つ山本歩夢(国学院大4)だ。 吉田は1年時から花の2区を担当すると、2年時に10000mで27分台に突入。前回は20位でスタートしたこともあり、本領を発揮できなかったが、最後の箱根は2区で“本当の実力”を見せるはずだ。 山本は1、2年時に箱根3区をともに区間5位と好走。2年間で8人抜きを演じている。今季は全日本大学駅伝6区で区間賞・区間新の快走でMVPに輝いており、箱根は2年ぶりの3区で大活躍するだろう。
前頭二~三枚目:強力留学生を選出
前頭二~三枚目は10000mで27分41秒台のタイムを持つヴィクター・キムタイ(城西大3)とスティーブン・ムチーニ(創価大2)、「最強留学生」と呼ばれるリチャード・エティーリ(東京国際大2)、今季日本人学生に負けなしの鶴川正也(青学大4)だ。 キムタイは2年連続で3区を任され、前回は歴代9位の1時間01分29秒の区間3位。今回は2区に登録された。ムチーニは前回2区を1時間06分43秒の区間5位と好走しているが、今回は補欠登録となっている。 エティーリは5000m(13分00秒17)、10000m(27分06秒88)、ハーフマラソン(59分32秒)の日本学生記録保持者だ。初の箱根駅伝は2区に登場予定で、いきなり区間新の爆走が見られるかもしれない。 鶴川は4年前の全国高校駅伝1区で区間賞を獲得。大学ではトラックで活躍するものの、昨季までの学生駅伝の出場は3年時の出雲6区のみ。しかし、今季は出雲1区、全日本2区で区間賞に輝くと、5000m(13分18秒51)と10000m(27分43秒33)で青学大記録を樹立した。最初で最後の箱根駅伝。3区でこれまでの“思い”をぶつける。
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