箱根駅伝「横綱」は誰だ!? 2025年版「箱根ランナー番付」を考えてみた「大関は駒大・篠原倖太朗と…」「青学大・太田蒼生がやはり横綱か」
「最強ランナー」の横綱は青学と国学院の…
横綱は太田蒼生(青学大4)と平林清澄(国学院大4)だ。太田はとにかく箱根駅伝に強い。1年時は3区を歴代3位(当時)の1時間01分00秒で駆け抜けると、前々回は4区を同3位の1時間00分35秒で走破。前回は再び3区に入ると、10kmを27分26秒で突っ込んで、区間歴代2位(日本人最高)の59分47秒という驚異的なタイムを残している。 一方の平林は1年時に9区2位で5人抜き、前々回は2区7位で6人抜き。前回は1時間06分26秒の区間3位と快走して、8人抜きを演じている。さらに2月の大阪マラソンを初マラソン日本人最高&日本学生記録となる2時間06分18秒で優勝。箱根から世界に羽ばたこうとしている選手だ。 ふたりは全日本7区でデッドヒートを演じたが、区間タイムは同じ。箱根では補欠登録の太田が4区に入る見込みで、平林は3年連続となる2区に配置された。連覇を目指す青学大と、初優勝に挑む国学院大。横綱の走りが、チームの命運を握っている。 〈2025年版 箱根駅伝最強ランナー番付表〉 【東】 【西】 横綱 太田蒼生(青学大4) 平林清澄(国学院大4) 大関 篠原倖太朗(駒大4) 黒田朝日(青学大3) 吉田響(創価大4) 佐藤圭汰(駒大3) 関脇 山川拓馬(駒大3) 山口智規(早大3) 小結 梅崎蓮(東洋大4) 若林宏樹(青学大4) 前頭筆頭 吉田礼志(中央学大4) 山本歩夢(国学院大4) 同二枚目 キムタイ(城西大3) ムチーニ(創価大2) 同三枚目 エティーリ(東京国際大2) 鶴川正也(青学大4) 同四枚目 斎藤将也(城西大3) 伊藤蒼唯(駒大3) 同五枚目 吉居駿恭(中大3) 塩出翔太(青学大3) 同六枚目 岸本遼太郎(東洋大3) 武田和馬(法大4) 同七枚目 野村昭夢(青学大4) 青木瑠郁(国学院大3) 同八枚目 溜池一太(中大3) 辻原輝(国学院大2) 同九枚目 阿部陽樹(中大4) 工藤慎作(早大2) 同十枚目 キップケメイ(日大2) 野中恒亨(国学院大2)
取り上げられなかった選手にも…
上記の30人以外にも楽しみな選手がたくさんいる。なかでも注目は桑田駿介(駒大)、松井海斗(東洋大)、岡田開成(中大)ら1年生だ。彼らがどんな箱根デビューを飾り、次の番付表でどこまで上がってくるのか。 大相撲では「金星」という言葉があるように、箱根駅伝でも格下の選手が格上の選手に勝つこともある。今回の箱根駅伝で選手間のジャイアントキリングはあるのか。すべての区間に潜むヒーロー候補たちの“対決”を楽しみにしたい。
(「箱根駅伝PRESS」酒井政人 = 文)
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