箱根駅伝「横綱」は誰だ!? 2025年版「箱根ランナー番付」を考えてみた「大関は駒大・篠原倖太朗と…」「青学大・太田蒼生がやはり横綱か」
これより三役!
小結は1年時から学生駅伝に参戦している梅崎蓮(東洋大4)と若林宏樹(青学大4)だ。梅崎は箱根駅伝に3年連続出場中で、7区11位、9区4位、2区6位とすべて異なる区間を走ってきた。最後の箱根は2区に登録されており、前回(1時間06分45秒で8人抜き)を上回る走りを期待したい。一方の若林は5区のスペシャリストだ。1年時に区間3位(1時間10分46秒)、前回は区間2位(1時間09分32秒の区間新)。今回は初の区間賞・区間新を目指している。
関脇には「山の神」候補
関脇は前々回5区4位の山川拓馬(駒大3)と前回2区4位の山口智規(早大3)だ。山川は1年時に1時間10分45秒で山を駆け上がり、2年時は5区で「区間新記録」を狙っていたが、故障の影響で4区(6位)にまわった。今季は全日本大学駅伝8区を日本人歴代2位の57分09秒で走破して、2年連続の8区区間賞。本人は5区を希望しており、「1時間8分台」と「山の神」に挑戦する。 山口は初出場となった前回の箱根駅伝で2区を1時間06分31秒と激走。8人抜きを披露している。今季は10000mで27分台に突入。2度目の2区が非常に楽しみだ。
大関に並ぶ堂々の実力者たち
大関は篠原倖太朗(駒大4)、黒田朝日(青学大3)、吉田響(創価大4)、佐藤圭汰(駒大3)の4人。篠原はハーフマラソンの日本人学生最高記録保持者で、5000mは日本人学生歴代2位の13分15秒70、10000mは同5位の27分35秒05を持つ。箱根駅伝は前々回が3区2位、前回は1区を区間歴代2位の好タイムで飛び出している。今季は全日本7区でハイレベルの区間賞を獲得。最後の箱根は2区で“エース”の走りを見せつけるつもりだ。 黒田は前回2区を歴代4位の1時間06分07秒で制している。10000mで27分49秒60のスピードを持ち、上りにも強い選手で、11月の全日本は4区で区間賞・区間新。箱根は2区での出走が濃厚で、2年連続区間賞の快挙に挑む。 吉田は1年時に5区を区間2位で走っている選手。前回は低体温症に苦しみ、区間9位に終わったが、今季は“新たな可能性”を示している。出雲2区は区間2位に32秒差をつけるダントツの区間賞。全日本2区は駒大・佐藤が保持する区間記録に4秒差と迫る好タイムで走破した。本人は「1時間8分台を出して、山の神になりたい」と言い続けてきたが、2区に抜擢される可能性も十分にありそうだ。 佐藤は前回3区を区間歴代3位の1時間00分13秒で突っ走っている。今季は故障の影響で出雲と全日本は欠場したが、箱根には間に合う見込み。出走すれば、5000mで日本人学生最高の13分09秒45を持つスピードが爆発するだろう。
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