【専門医が解説】血圧を下げる「すごい食材」を一挙公開!納豆、緑茶、チョコレート… 最近注目の「液体」とは?
寒い時期は血圧が上がりやすいとされている。高血圧専門医の渡辺尚彦氏に、降圧に効く食品や飲み物を一挙紹介してもらった。外食でも手軽に取れる身近な食品も多い。ジャーナリストの笹井恵里子氏が聞いた。(高血圧専門医・循環器専門医 渡辺尚彦、構成/ジャーナリスト 笹井恵里子) 【この記事の画像を見る】 ● 寒い時期は 血圧が上がりやすい 寒い時期は「血圧」が上がりやすいといわれます。 血圧とは、心臓がポンプのように動いて血液を全身に送り出す時に、血管の壁にかかる圧力のことです。収縮期血圧(上の血圧)140mmHg、あるいは拡張期血圧(下の血圧)が90mmHgを超えると、高血圧と定義されています。 高血圧の状態が続くと、心筋梗塞や脳卒中などの心・脳血管疾患の発症や死亡リスクが上がってしまうほか、腎臓病や足の壊死、大動脈瘤(りゅう)などさまざまな病を引き起こします。 血圧が上がる要因として肥満や精神的ストレス、睡眠不足などが挙げられますが、食事面では塩分の過剰摂取が高血圧のリスクを高めます。ですから塩分を含むしょうゆなどの調味料を避ける、減塩食が大切です。同時に血圧を下げる効果が期待できる食材を覚えて、日々の食事に取り入れるといいでしょう。 今回は降圧に効く食品や飲み物をたくさんご紹介したいと思います。 ● 「海藻」と「大豆製品」がお薦め 納豆は毎日のように食べている まず忙しいビジネスパーソンにお薦めしたいのが「海藻」と「大豆製品」です。 海藻は体内で不要になった塩分(ナトリウム)を排泄するカリウムが豊富な上、ぬめり成分には血圧の上昇を抑制するアルギン酸が含まれますから、血圧の安定に役立ちます。また血糖値の急上昇を防ぐ食物繊維が多く、ゼロカロリー。肥満を予防して健やかな血管を維持します。 大豆に含まれるイソフラボンにも、降圧効果があります。血液をサラサラにし、動脈硬化も予防するとされ、血圧を下げる代表的な栄養素のカリウムやマグネシウムを多く含みます。外食で取り入れやすいのは豆腐でしょうか。 ですから例えば「海藻サラダ」や「冷ややっこ」などのメニューをランチタイムに、また忘年会や新年会のメニューで選ぶといいですね。 ほかにも大豆製品といえば納豆。私は毎日のようにいただいています。納豆には血液をサラサラにするナットウキナーゼという酵素が含まれ、血栓溶解や血栓予防の作用があります。しかし塩分・糖分を含む添付の「タレ」をかけてはいけません。“からしのみ”で食べるのです。