【専門医が解説】血圧を下げる「すごい食材」を一挙公開!納豆、緑茶、チョコレート… 最近注目の「液体」とは?
● 魚にオリーブオイルを かければ最強 食酢メーカーの血圧降下による臨床試験では、一度に大量にお酢を取るよりも、少量を毎日取る方が効果があるとのことです。酢の物を常備菜にしたり、サラダにかけたりするといいですね。 ドレッシングの代わりになるものといえばオリーブオイルも、血圧を下げる効果があります。通常の高血圧治療と同時にオリーブオイルを加えた食事療法を行ったところ、血圧の改善が得られたということが研究で明らかになっているのです。 心血管障害を予防する食事として知られる地中海食にふんだんに使われているオリーブオイルは、オメガ9に分類されるオレイン酸を多く含み、他の油と比べて優秀です。オレイン酸は、動脈硬化の原因となるLDLコレステロールを減らし、熱に強く、酸化しにくいという利点があるのです。 しかしオリーブオイルには欠点もあります。それは体内では作れない「オメガ3系脂肪酸」を微量しか含まないこと。オメガ3系脂肪酸は、慢性炎症を抑え、心不全や血管老化を防止し、生活習慣病予防に絶大な力を発揮します。 多数の種類があるオメガ3系脂肪酸ですが、特に効果が強いものはDHAとEPAといわれます。聞いたことがある人も多いでしょう。医薬品にもなっているのですよ。DHAは血管や赤血球の細胞膜を柔らかくする働きによって、EPAは血小板凝縮抑制作用によって、血栓を作らせないことで血流を良くします。 DHAもEPAも魚の脂肪に含まれます。多いものはサバ、クロマグロ、サンマ、ブリです。こういった魚にオリーブオイルをかければ最強ですし、調理が面倒な人は缶詰でもOKです。刺し身もいいですね。 血管に良い食事として、大まかに「洋食」か「和食」かのどちらが良いかと聞かれれば、外食なら塩分調整をしやすい、魚料理が多いという点で「和食」といえるでしょう。和食なら漬物を残したり、しょうゆをかけなかったりするという対策がとれるからです。 納豆はタレを使わずからしのみでいただくと述べましたが、刺し身や冷ややっこなどもしょうゆを使わず、しょうがやわさびなどを活用すればパンチが効いておいしく食べられます。しょうゆを食材の上からかけると、どうしても染み込んで塩分摂取量が高くなってしまうのです。