【専門医が解説】血圧を下げる「すごい食材」を一挙公開!納豆、緑茶、チョコレート… 最近注目の「液体」とは?
● ブレークタイムには チョコレートがお薦め しかし年末年始ですから、少し濃い味の料理を食べてしまうこともあるかもしれませんね。そういうときはカリウムを積極的に摂取することが大切です。カリウムはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを防いで排せつを促し、血圧を安定させる作用があります。 そこで食後に、フルーツを摂取するのはいかがでしょうか。バナナ(360ミリグラム)、キウイ(300ミリグラム)、メロン(340ミリグラム)などが多く含まれます(※かっこ内は100グラム当たりのカリウム含有量)。山芋や里芋もカリウムが豊富ですから、そばやお雑煮の具材にしてもいいですね。 最後に、ブレークタイムにはぜひチョコレートを。 チョコレートの主原料である「カカオマス」は、カカオ豆から種皮などを取り除いた胚乳部(カカオニブ)をすりつぶしたもの。そのままでは苦味や酸味が強く、ここにココアバターや砂糖、乳製品などを配合するとチョコレートができるわけですが、カカオ分(カカオマス中の水分を除いた重量比)70%以上のチョコレートには、健康効果の高いカカオポリフェノールがたっぷり含まれ、体内の酸化を抑えることが分かっています。 活性酸素によって体がさびることを抑える働きがありますから、心疾患をはじめとする病気を予防し、血管を若々しく保ち、血圧を下げる効果があるのです。カカオ72%のチョコレートを1日25グラム(個包装の1枚は5グラムが多い)程度摂取してもらうと、4週間後に血圧が下がるという研究報告も。 しかしチョコレート+ビスケットのようなお菓子や、カカオ含有量の低いホワイトチョコレートではその効果が得られません。カカオ含有量の高いピュアなチョコレートがいいですね。 さて、ここまで降圧に効く食品として、外食の副菜なら海藻サラダや冷ややっこ、飲み物では緑茶・そば茶・豆乳、調味料としてお酢やオリーブオイル、高血圧を含む生活習慣病の予防には魚料理をお薦めしました。重要ポイントはどれも素材の味を楽しむということ。しょうゆをかける、すなわち“カケゴト″は禁止ですよ(笑)。 >>第2回は12月28日(土)に配信予定です
渡辺尚彦