Jアラート「課題もあると認識」松野官房長官会見11月4日(全文)
北朝鮮が核攻撃行えば金体制が終末迎えると考えているのか
ニコニコ:ニコニコ、七尾です。よろしくお願いします。アメリカを訪問し、オースティン国防長官と会談した韓国の李国防相は、北朝鮮が核攻撃を行えば金正恩体制が終末を迎えることになると述べました。オースティン国防長官同席の共同会見での発言ということで、米韓は一致していると受け取ることもできますが、日本政府としては同様のお考えはお持ちなんでしょうか。 松野:ご指摘の発言については承知をしています。韓国の国防部長官の会見での発言にコメントすることは差し控えますが、そもそも北朝鮮による核・ミサイル開発は、わが国および国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないということは、従来から繰り返し述べてきているとおりであります。いずれにせよ、政府としては引き続き必要な情報の収集、分析および警戒監視に全力を挙げていくとともに、日米、日米韓で緊密に連携し、国際社会とも連携しながら、関連する安保理決議の完全な履行を進め、北朝鮮の非核化を目指していく考えであります。 ニコニコ:ニコニコ、七尾です。よろしくお願いします。関連してですが、米韓でこうしたやりとりがなされている一方で、日本が北朝鮮の攻撃の射程内に入っているにもかかわらず、冒頭ありましたが、日本でこの時期に及んで、Jアラートのシステム改修の話が出ている状況に強い違和感を覚える国民も少なくありません。日本政府は北朝鮮から攻撃を受ける可能性について、どうお考えなのか、また、北朝鮮の動向を受けての日本政府の対応からは危機感が国民にほとんど伝わっていない現状について、どう認識されているんでしょうか。 松野:わが国が攻撃を受ける可能性という仮定のご質問へのお答えは困難でありますが、その上で申し上げれば、北朝鮮はわが国を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有するとともに、極めて速いスピードで核・ミサイル開発を継続的に進めています。また、今年に入ってから、かつてない高い頻度でのミサイル発射を繰り返しており、特に一昨日以来、ICBM級の可能性があるものも含め、多数のミサイルの発射を繰り返すなど、地域の緊張を著しく高めています。