タトラスのダウンジャケット「ドミッツィアーノ」が 不動の人気ナンバーワンであり続ける理由
ダウンジャケットのルーツはアウトドアウエアにある。 あくまで防寒ギアだから、保温性を高めるために、大量のダウン(羽毛)を充填する必要がある。すると、当然シルエットはボリューミーなものになり、洗練されたイメージは犠牲になる。 だが、TATRAS(タトラス)が作るダウンジャケットには、そんな常識は当てはまらない。 最高級のホワイトグースダウンやテーラリング技術が駆使されたダウンジャケットは、冬のフィールドに対応できる暖かさと、都会の街並みにもなじむ洗練されたシルエットを兼ね備える。 今回紹介する「DOMIZIANO(ドミッツィアーノ)」は、そんなTATRASの叡智が結集された定番モデル。数あるラインナップの中、長らく人気ナンバーワンに君臨し続けるその実力を明らかにしよう。
3ヶ国のデザインチームによるプレミアムアウターブランド
TATRASは、ミラノを拠点に、イタリア、ポーランド、日本とのコーポレートブランドとしてスタートしたイタリア発のアウトフィットレーベルだ。
ブランド名はポーランド南部からスロバキア北部に広がるタトラ山脈に由来。
「in everywhere」をコンセプトに、「機能的」、「洗練」、「唯一無二」という3つの普遍的テーマを生かした造形美を追求する。生産はポーランドにある自社工場を中心に行っている。
ブランドの始動は2007年の秋冬シーズンから。 本格アウトドアブランドのダウンに引けをとらない暖かさと、ドレッシーなスーツにも合うスタイリッシュなシルエットをあわせ持つダウンジャケットは、ファッションフリークたちの目に新鮮に映った。 日本ではブランドの始動と同時に展開が始まり、有力セレクトショップのバイヤーやスタイリスト、ファッションエディターたちの間で人気を博し、大人のダウンブランドとして認知された。 現在は、百貨店やセレクトショップでの展開のほか、南青山をはじめ、渋谷、日比谷、名古屋、大阪に直営店を構える。