タトラスのダウンジャケット「ドミッツィアーノ」が 不動の人気ナンバーワンであり続ける理由
シルエット、素材、ディテールと三拍子揃ったモデルだが、もうひとつファッションフリークの捉える美点がある。着回し力だ。
余分な装飾が削ぎ落とされたミニマルデザインのダウンジャケットは、ラフなデニムカジュアルから、かっちりとしたスーツスタイルまで、合わせる着こなしを選ばない。 また、長めに設定された着丈のおかげで、テーラードジャケットの上に羽織った際もバランスよくきまる。
2022年には、この価格帯のダウンジャケットとしては異例の販売数を記録。暑い最中の7、8月から売れ始め、秋にはサイズ切れが頻発することもあるという。そんな人気モデルだけあって、さまざまな特別仕様も登場している。
表地をチェンジしたスペシャルモデルも人気
昨年はロロ・ピアーナ社のウール×カシミア生地を使った限定モデルが登場。30万円超えの高級モデルにもかかわらず、完売を記録した。 おなじく昨年には、ブランド初となるナイロン仕様のモデルが仲間入り。
イタリアのアクアフィル社が手がけるエコニールナイロンが使われたモデルは、ハリと光沢のある高密度ナイロンが、ウール×シルクとはひと味違うスポーティなイメージを放つ。
「ドレッシーダウン」と称されるスタイリッシュなデザインと、冬のフィールドに対応できるほどの暖かさ、そしてビジネススタイルから休日カジュアルまでをカバーする汎用性をも備えたTATRASの看板モデル。 その非凡な実力は、デビューから現在まで、売り上げ、リピート率ともにナンバーワンという事実が物語っている。