東京医大が入試不正で会見(全文1)新合格者名簿を作成し、追加合否を判定
第三者委員会から受けた是正措置の提言
第三者委員会からの是正措置の提言といたしましては、まずマル1番といたしまして、平成29年度および平成30年度の一般入試、およびセンター試験利用入試の第2次試験ならびに推薦入試について速やかに入試委員会を開催し、属性調整および個別調整がなかった原状に復した新合格者選定名簿をもって追加合否判定を実施し、その結果を公表すること。 マル2。上記マル1により追加合格と判定された者のうち、少なくとも平成30年度入試の追加合格者に対しては、平成31年度の東京医大が指定する入学日に入学することを申し込みうる地位を認めること。併せて追加合格者からの補償等の請求があった場合には、誠実に対応すること。 マル3といたしまして、平成29年度および平成30年度の一般入試に関しまして、速やかに入試委員会を開催し、個別調整がなかった原状に復した新合格者選定名簿をもって第1次試験の追加合否判定を実施し、その結果を公表すること。また追加合否判定により新たに第1次試験合格と判定された者からの補償等の請求があった場合は誠実に対応すること。以上でございます。 この第三者委員会の報告を受けまして、東京医科大学におきまして合否の再判定を実施いたしました。まず合否判定の再判定におけます体制整備を整えました。第三者委員会からの指摘にもありましたように、新たに入学試験選考委員会の規定を変更いたしまして、新入試委員会を立ち上げました。 これまで従来の入試委員会は学長、副学長などの執行部を中心とした委員で構成されておりました。入試の実効性、および合否判定の独立性を執行部から独立させるということを目的に、新たな入試委員会の規定を決定いたしました。そして新入試委員会では執行部以外の者で構成すること、そして入試委員というのは教授会のほうで、選挙で選ばれました基礎社会医学系の教授が2名、臨床系の教授が2名、そして一般教育の教授2名、計6名から構成される新入試委員会を発足いたしました。