東京医大が入試不正で会見(全文1)新合格者名簿を作成し、追加合否を判定
入学試験の概要説明
まずご存じの方も多いと思いますけれども、あらためて本学におけます入学試験の概要についてご説明させていただきたいと思います。本学の入学試験ですけれども、3つの入学試験のパターンがございます。1つが一般入試。もう1つがセンター試験利用入試、そして推薦入試というものです。で、一般入試というものが1次試験で学力試験を行いまして、2次試験で小論文、面接、適性検査を行っておりました。で、募集定員が75名となっております。センター試験利用試験ですけれども、こちら募集人員が15名となっております。 で、第1次試験ですけれども、学力試験の代わりにセンター試験を利用させていただいております。第2次試験は一般入試と同じく小論文、面接、適性検査にて行っておりました。推薦入試は、こちらも一般公募の推薦と地域枠の推薦があるんですけれども、それぞれ20名以内、8名以内、2名以内というような人数がありまして、こちらに関しましても書類審査のみではなく学力検査、小論文、面接、適性試験にて判定をしておりました。 合格者の決定方法ですけれども、一般入試とセンター試験利用入試につきましては、まず第1次試験を行いまして、合計点数の高い方から順に合格者の選定名簿を作成いたします。そして通常ですけれども、合格者数は一般入試450名、それからセンター試験利用入試が175名程度を選定しております。これは2次試験の、本学におきますキャパシティーの問題がありまして、例年このぐらいの人数を設定しております。 続きまして第2次試験なんですけれども、こちらは正規合格者、例えば一般入試ですと上位75位まで。それからセンター試験利用入試は上位15位までを正規合格者と決定いたします。で、その上で繰り上げ合格者といたしまして、正規合格者の中から入学辞退等により欠員が生じた場合は、この繰り上げ合格者の方の中から成績の上位の者から順番に入学の意思を確認いたしまして、募集人員にみつるまで繰り上げて合格者としております。 ここの、ちょっと濃く書いてありまして、下線のところというのはのちほどの判定のところでも重要になってまいりますので、ちょっと心に留めておいていただけると幸いでございます。 それから推薦入試ですけれども、こちらも合計点数の高い方から順番に合格者選定名簿を作成して、成績上位者から順番に合否判定を実施しております。ですので推薦入試に関しましても、全て推薦入試で入学できるというわけではなく、成績順に決定しています。 このたび第三者委員会の第1次調査報告書を受けまして、そこで問題行為と、それから是正に向けました提言をいただきました。まず平成29年度および平成30年度医学科入学試験における問題行為ですけれども、2点あります。属性による得点調整。それと個別の得点調整になります。この点を受けまして、得点の復元と分析といたしまして、得点調整等を排除した元の結果を復元いたしまして、得点順に並べ直しました新合格者選定名簿を作成いたしました。