29日(日)”年末寒波”の影響続く 引き続き日本海側は大雪警戒
2024年最後の日曜日も年末寒波の影響が続く。すでに平年の2~3倍の積雪となっているところもあるが、きょうも日本海側には雪雲が流れ込み、北日本や北陸などで大雪となるおそれがある。大雪による交通障害などに注意・警戒が必要だ。太平洋側では晴れて、空気の乾燥が続く。全国的にあまり気温は上がらず、寒さの厳しい一日となりそうだ。
年末寒波で積雪急増
冬型の気圧配置が強まり上空には強い寒気の流れ込みが続いている。29日(日)午前5時現在の積雪は、酸ケ湯(青森)で328センチ(平年の約2倍)、湯沢(新潟)で159メートル(平年の約2.6倍)、青森99センチ(平年の約3.3倍)、藤原(群馬)131センチ(平年の約1.9倍)を観測。日本海側ではここ数日で1メートル以上の雪が降り積もったところもあるなど、積雪が急増している。
きょうも北陸や北日本では雪雲が流れ込み、特に日中は雷や突風を伴い雪の降り方が強まるおそれがある。また昼前からは東北の太平洋側でも雪の降るところがある見込みだ。多雪地域ではなだれや落雪、除雪作業中の事故などに注意が必要となる。また帰省や移動の多い時期と重なっていることもあり、高速道路等では雪による車の事故が多発している。雪道を走行予定の方はかならず冬用タイヤを装着し、速度を控えるなど安全第一に対策をとってほしい。
東京ではきょうで23日連続”乾燥注意報”が発表されている。日中は最小湿度が25パーセントまで下がる予想で、きのう以上に空気が乾きそうだ。年末年始は親戚で集まるなど暖房器具の使用や調理の機会も増えるかもしれないが、ストーブの周りに燃えやすいものをおかない、コンロを使う時は絶対に火のそばを離れないなど、火災予防を徹底してほしい。また人混みでは感染症対策も心がけたほうがよいだろう。
年の瀬らしい寒さ
日中の予想最高気温は札幌-2℃、青森-1℃と真冬日が続く見込み。そのほか盛岡1℃、仙台・新潟5℃など北日本と北陸では極寒の一日となりそうだ。関東以西は名古屋・広島9℃、大阪・福岡10℃など年の瀬らしい寒さのところが多いなかで、東京は13℃と12月上旬並みの気温が予想される。全国的に冷たい風も吹くため、年末の買い出しなどに行く際は寒さ対策が必要になる。 (気象予報士・小野裕子)