連休多い?万博いつ?2025年はこんな年◆懲役刑廃止、「昭和100年」 #時事ドットコム取材班
2024年もあとわずか。来る2025年は「昭和100年」「戦後80年」の節目であり、大阪万博や参院選など、さまざまな出来事が予定されています。例年に比べて連休は多いのか少ないのか、危惧される「2025年問題」とは?新年を迎える前に、知っておきたいポイントをまとめました。(時事ドットコム取材班) 「大阪・関西万博」の大屋根(リング) ◇4月から20年ぶり万博 大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲(ゆめしま)で、4月13日~10月13日の184日間、「大阪・関西万博」が開催されます。展示の目玉は、会場内外のポートをつなぐ「空飛ぶクルマ」や、人工多能性幹細胞(iPS細胞)技術を用いた「生きる心臓モデル」、日本の南極観測隊が採取した「火星の石」など。開幕日には、人気歌手Adoさんのスペシャルライブが披露されます。 日本での万博開催は、05年に愛知県で実施された「愛・地球博」に続き20年ぶり。161カ国・地域が参加を表明しており、来場者数は約2820万人を見込んでいます。ただ、会場建設費が想定の1.9倍に当たる2350億円に膨らんだり、海外パビリオン建設に遅れが生じたりと、不安材料も指摘されています。 万博の他にも、世界陸上選手権東京大会(9月)や、国内初開催となる聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」(11月)など、25年は数多くのイベントが予定されています。 ◇「昭和100年」で「戦後80年」 25年には「昭和100年」の節目を迎えます。今から100年前の日本は、まだ大正末期。洋装に断髪、職業婦人と「大正ロマン」と呼ばれる大衆文化が花開き、1925年には普通選挙法が成立して男子に選挙権が与えられました。ラジオ放送が開始され、国産初のマヨネーズが製造・販売されたのもこの年でした。 当時は大卒サラリーマンの初任給(月給)が50~60円という時代。お米の価格は、1升(約1.5キログラム)で50銭、ビールは1本35銭だったそうです。外食のそばやカレーライスは10銭前後、国内人口は5974万人でした。 1923年の関東大震災を経て、治安維持法が公布されたのも1925年。海外では、ナチス・ドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーが「我が闘争」を出版するなど、第二次世界大戦へ向かう足音が忍び寄りつつある時代でもありました。 2025年は「戦後80年」の年でもあり、戦争を経験した世代の証言伝承の課題も指摘されています。再び「戦前」にしないための取り組みにも注目が集まりそうです。 ◇連休は少なめ?25年の祝日事情 今回の年末年始は日並びが良く、「9連休」という人も多いでしょう。25年の「国民の祝日」は、振り替え休日を含めて計19日。振り替え休日の多かった24年に比べると、2日少ない年となります。 3日以上の連休は1年間に9回で、こちらも24年に比べて2回少なくなります。春の大型連休(ゴールデンウイーク)は、前半の祝日が「飛び石」となっているため、カレンダー通りに休んだ場合、連休となるのは後半の4日間だけ。秋の大型連休(シルバーウイーク)は、25年もありません。 24年と比べると、ちょっと物足りないかもしれませんね。ただ、8月のお盆休みは、13日~16日ですので、もし12日に休みを取れれば、土日や山の日を含めて9連休にすることも可能です。