【食品地域卸業界2022】全国11エリア別の最新動向 値上げやドラッグストア伸長など市場環境に変化 地域密着や成長分野で特色ある売場づくりを支援
旭フレッシュのゆずづくしシリーズを訴求するブースなどを設けた旭食品の「フードランド2022」(7月、高知市)
地域卸は地域における食品流通の「毛細血管」の役割を果たしている。コロナ禍3年目となる2022年は、過去に経験がないといわれるほどの値上げラッシュへの対応を最優先課題としてきた。商品価格の値上げだけでなく、電気代やガソリン価格などあらゆるコストが高騰している。そのため値上げラッシュについては適正な利益を得られる機会ととらえ、利点とする地域卸ならではのきめ細かな取組みで対応を図ってきた。商品の値上げに加え、取引に当たり従来の条件についての見直しを迫られるケースもある。地域卸各社は条件問題についても、丁寧な対話による交渉に努めてきた。その上で既存得意先の深耕を図ることで、「売り漏らし」をなくして、卸売業として変化に機敏に対応していくことで、業容拡大を目指している。業務を展開していく上では選択と集中を推し進めるとともに、新たなカテゴリーなど、成長分野へ果敢にチャレンジすることで事業を創造している。
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日本食糧新聞社