名古屋・河村市長が会見 問題発覚のグループホーム「恵」利用者に「不便にならんよう市が責任持つ」
名古屋・河村市長が会見 問題発覚のグループホーム「恵」利用者に「不便にならんよう市が責任持つ」
名古屋市の河村たかし市長は13日、市役所で定例記者会見に臨んだ。食材費の過大徴収などが問題となっている障害者向けグループホーム運営会社「恵(めぐみ)」について、利用者向けの臨時相談窓口を同日から設置すると発表。「利用者の皆さんには不便にならんように、市が責任を持って事業継続できるように段取りをするのでご安心いただきたい」と呼び掛けた。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2024年5月13日)
臨時の相談窓口設置「早急に正式な相談窓口も」
「恵」は本社を東京・港区に置き、愛知県内を中心に全国で約100施設を運営。2年前に愛知県内のグループホームで障害のある利用者から総額2億円余りの食材費を過大徴収していたことが発覚したが、さらに障害福祉サービスの報酬も不正請求していたとして、県と市が県内5施設の事業者指定を取り消す方向で検討している。 指定取り消し後は同社が施設を運営できなくなるため、他の法人が事業を引き継ぐケースや、利用者が他の施設へ移るケースなどに合わせて行政として支援していくという。 臨時相談は電話とファクスで受け付ける。河村市長は「早急に正式な相談窓口を設置予定で、決まり次第お知らせしたい」と述べた。
「なごや平和の日」前に「ようやくここまで来た」
新たに制定された「なごや平和の日」を14日に迎えることについて、「ようやくここまで来たかという思いが強い。空襲で亡くなられた皆さんに敬意を表するというか、みんなで思い出してみる日にしたい」と強調。 一方、教育の面では「戦争はない方がいいに決まっているが、なぜこれほど殺し合うのか、リアリズムの観点からしっかり勉強してほしい」と述べた。 (関口威人/nameken)