日本保守党「既存政党と同等の力あると分かった」 衆院補選の善戦で名古屋・河村市長
名古屋市の河村たかし市長は30日、市役所で定例記者会見に臨んだ。共同代表を務める日本保守党が候補を擁立し、28日に投開票のあった衆院東京15区補選の結果について、同党が「政党交付金をもらっとる他の既存政党とほぼ同等の力があることが分かった」との分析を述べた。 【動画】名古屋・河村たかし市長が定例会見(2024年4月30日)
「期待どえりゃあある」都知事選にも候補擁立意向
同補選には9人が立候補し、立憲民主党の酒井菜摘氏が約5万票を得て当選。日本保守党の飯山陽氏は2万4000票余りを得て、小池百合子都知事が支援した乙武洋匡氏を上回る4位となった。 河村市長は自民党の裏金問題の根底に「議員の家業化」があり、それを「はっきり言っとったのは日本保守党の飯山陽さんだけ。そういう(問題を変える)期待がどえりゃあある」と指摘。「(国政政党ではなく諸派として)初めの戦いは大変厳しいが、しょうがない。やるんなら乗り越えないかんがね」と述べ、今後も6月に告示される都知事選などに候補を擁立する意向を示した。 一方、来年4月の任期満了で予定される名古屋市長選に向け、参院議員の大塚耕平氏が国民民主党を離党したことを受けて、あらためて自身の意向を問われると「南無阿弥陀仏」と繰り返した。一方で「もう1回頑張ってちょうという人もたくさんみえます」と、前回の市長選で「最後にする」との発言を覆しての再出馬に含みをもたせた。
「祖国」発言、命「捧げた」のは「道徳的」と繰り返す
先週22日の記者会見で、「なごや平和の日」制定の発表に関連して「祖国のために命を捨てるというのは相当高度な道徳的行為である」と述べたことについて、「『捨てる』という表現はちょっとね、『捧げた』でもいいですけど」と修正した上で「そういう人たちに対しては皆で感謝すべき」「亡くなられた方に敬意を払うのは大変必要な行為」だとの認識をあらためて示した。 「道徳的」という表現が戦争を美化しているのではないかとの指摘には「戦争を美化する人なんておるんですか、世の中に。だけど現実的に起こってしまう」「その人(軍人ら)の死はどうなるんですか。道徳的な行為だったんじゃないんですか。犬死にですか」と主張。太平洋戦争が侵略戦争だったのか自衛のための戦争だったのかなどを、中学や高校で「自由に議論をしよう」などとも述べた。 (関口威人/nameken)