名古屋のプレミアム付き商品券、今年も「かなりお得」 河村市長が会見
名古屋のプレミアム付き商品券、今年も「かなりお得」 河村市長が会見
名古屋市の河村たかし市長は8日、市役所で定例記者会見に臨んだ。経済振興策として2022年度から始めた30%のプレミアム付き商品券事業を今年度も実施すると発表。1万円で購入した商品券で1万3000円分の買い物ができるとして「市民の皆さんにとってかなりお得な事業となっている」と利用を呼び掛けた。 【動画】名古屋市の河村市長が会見(2024年4月8日)
「バラマキ」批判には反論、税収増効果は不明
プレミアム付き商品券は河村市長が21年4月の市長選で「電子決済による1人2万円分のポイント還元」を打ち出した公約を基に、紙と電子の商品券を併用する形で22年度から4年間の継続事業として始まった。 今年度も紙を「名古屋で買おまい★プレミアム商品券」として170万口、電子を「金シャチマネー」として80万口の総額325億円分販売。市民はどちらかを1人5口まで申し込みし、抽選で購入できる。受付期間は4月13日から5月17日まで。 いわゆる「バラマキ」ではないかとの批判に河村市長は「一部だけやるのはバラマキだが、これだけマクロ経済の立場にたって消費を喚起する」のは違うものだと反論。市当局によれば22年度は1.6倍の消費喚起効果があったという。一方、河村市長は「市税収入増の効果もあった」としたが、それについて当局はまだ不明だとした。
静岡知事が辞職決断理由としたリニア「はよ造って」
静岡県の川勝平太知事が「大きな区切りを迎えた」として辞職決断の理由に挙げたリニア中央新幹線の計画について、「極めて便利になる。はよ造ってもらいたい」と述べた。 当初は品川-名古屋間の2027年開業が目指されていたが、静岡工区での水問題が解決せず、開業時期は27年以降となり、まだ見通せていない。しかし、河村市長はリニア開業を前提とした名古屋駅の周辺整備などは「ガンガンにやらないかん。日程が決まっとらんからゆっくりというのは公務員の言うこと」として従来通り進める考えを示した。 (関口威人/nameken)