富裕層に学ぶ、今年こそお金が貯まる「3つのルール」とは?
● 信用できる人を見極める 無駄な付き合いをしない 3つ目は「人の管理」。これは誰と、いつ、どのように会うのか考えているということです。例えば、先述した3人は、自分たちが経営する会社の従業員との「社内飲み」が嫌いです。タイパの話とも重なるのですが、営業先や人脈の開拓、そして売り上げにつながらないような出費、時間は抑えたい気持ちが強いように思います。 たとえ、母校の同級生や旧友だからと言って誰でも信用することはせず、急接近してくるような人には警戒心も抱くと言います。 超富裕層ともなれば、お金目当てに近づいてくる人もいるでしょう。場合によっては詐欺や盗難といった事件に巻き込まれないとも限りません。そうしたリスクを回避するために、誰と、いつ会うか・会わないかを見極めているのです。 ダラダラと「流れ」のままに付き合うことはなく、自分の「マイルール」に忠実なのです。誰といつ会うかといった「人の管理」はビジネスで成功してきたコツでもあるのでしょう。 博報堂が2024年5月に公表した「新富裕層“インカムリッチ”生活者調査」によると、世帯年収が1500万円以上の「インカムリッチ」の割合は全体の2.4%で、「健康や心の豊かさのためにお金をかけている」(56.3%)、「タイムパフォーマンスを重視」(50.4%)、「ゆとりを得るためにお金をかけることを惜しまない」(46.5%)のいずれの項目も、全体より10ポイント近く高いことがわかりました。 資産管理の特徴も「資産運用では、短期的な利益より、中長期でのリターンを重視」(61.1%)、「リスクを考え、資産の配分を管理」(54.6%)、「ネット証券などを通じて自分で投資」(51.5%)、「貯蓄よりも投資にお金を回したい」(46.3%)との回答が全体より10~20ポイント多くなっています。 全体を通して感じるのは、先に触れた「3つの管理」のようにお金の使い方にマイルールを持っている人が多いということです。 しっかりとした自分なりの基準があるからこそ、無駄遣いをなくすことができるのです。お金持ちに多い「3つの管理」は、どんな人でも実践できることです。 2025年はマイルールを意識しながら、「お金が貯まる1年」にしていただきたいと思います。
佐藤健太