友人は年末、新幹線に乗り遅れて「後続列車のデッキ」に立ちっぱなしだったとのこと。 デッキの立ち乗りは問題ないの? 乗り遅れで「無効になる切符」についても解説
年末年始などの旅行・帰省シーズンには、新幹線の利用機会が増えますが、「指定列車に間に合わなかった」というトラブルも起きがちです。実は、持っているきっぷの種類によって、乗り遅れた場合の対応方法が大きく変わってきます。 後続の新幹線に乗れる場合もあれば、きっぷ全てが無効となる場合もあるため、繁忙期に限らず新幹線に乗る前にきっぷの種類の確認が重要です。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認 本記事では、新幹線に乗り遅れた際の対応方法と注意点を解説します。
指定の新幹線に乗り遅れたらどうなる? 3つのケースを解説
新幹線に乗り遅れた場合、自分が持っているきっぷの種類によって対応が異なります。代表的な3つのケースを見ていきましょう。 ■通常のきっぷは当日に限り後続の自由席に乗れる 通常のきっぷ、つまりJRの窓口や公式Webサイト経由で買ったもので、早割など特別な割引がないものであれば、当日に限り後続の新幹線の自由席に乗車できます。 ただし、年末年始などの繁忙期ののぞみ号は全席指定席です。後続ののぞみに乗る場合は、立ちっぱなしでの乗車を余儀なくされます。ひかりやこだまの自由席に座る選択肢はあるものの、ただでさえのぞみが全席指定で自由席自体が少ないため、座れるかどうかは運次第です。 後続列車の指定席に座る場合は、新たに指定席特急券を買い直さなければなりません。指定席特急券と自由席特急券の差額を払えばよい、というわけではない点に注意が必要です。 ■早期予約割引きっぷなどは特急券が無効になる JR各社が用意する早期割引で購入したきっぷの場合、乗り遅れた場合は特急券が無効となるため注意が必要です。早期割引とは、JR東海やJR西日本の「早特」、JR東日本の「トクだ値」などが該当します。 これらのきっぷでは、乗り遅れた場合には後続の新幹線には乗れません。新たに特急券を買って新幹線に乗るか、在来線で移動するかを選ぶことになります。 ■ツアーで予約したものの中には乗車券が無効になるものも 最も注意しなければならないのは、乗り遅れると乗車券自体が無効になるパターンです。これは、ツアー会社が販売するきっぷの一部に見られるもので、乗り遅れた場合には特急券に加えて乗車券も新たに購入しなければなりません。このため、経済的な負担が最も重くなってしまいます。 このケースに該当するきっぷには、「▲指定列車以外に乗車時は別途乗車券・特急券の購入が必要」という表記があることが一般的です。きっぷを購入する際や旅行前に必ず確認しておきましょう。
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