「道路の斜め線、入ったら違反?」 謎の「ゼブラゾーン」そもそも何のため? 過去には接触事故も! 道交法ではセーフ? でも一部都道府県ではアウトなの?
ゼブラゾーン(導流帯)とは?何のためにあるの?
交差点や合流地点では、ゼブラゾーンと言われる線上に塗られた道路を見かけることがあります。 【画像】これは何? 「ゼブラゾーン」なの? 似ているけど違う…画像を見る!(14枚) ゼブラゾーン内に侵入したり、走行したりすることは違反ではないのでしょうか。
右折レーンや大きい交差点の手前には、縞模様のゼブラゾーンと呼ばれるマークが道路に描かれていることがあります。 ゼブラゾーンは、正式名称を「導流帯」と言い、車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要か゛ある場合に設置されています。 例えば右折時に、ゼブラゾーンを走行する人と、避けて運転する人に分かれますが、ゼブラゾーンに侵入することは違反にはならないのでしょうか。 SNS上では、「私はゼブラゾーンは特に気にせずに通行している」や「ゼブラゾーンに停車していたクルマがいたけどセーフなの?」といった声があります。 賛否両論の声がありますが、ゼブラゾーンを通行することに関して警視庁交通相談コーナーの担当者は次のように話します。 「ゼブラゾーンは『これから右折レーンが始まります』というような道しるべの役割をしてくれるものです。 基本はゼブラゾーンは通行せずに、終わったところから右折をしていただくなどが良いのかと思います。 ただし、直進車線は渋滞しているけど右折レーンに行きたいというような場合など通行しても違反にはなりません」 実はゼブラゾーンは走行を誘導するために設置されているだけで、車両が走行することは想定されていないようです。 また、ゼブラゾーンを車両が通行することや侵入することを禁止している法律などはないため、違反になるとことはないようです。 ただし、警察庁のホームページにある「交通の方法に関する教則」の「規制標識」では、ゼブラゾーン(導流帯)について以下のように記載しています。 「車の通行を安全で円滑に誘導するため、車が通らないようにしている道路の部分であること」 このため基本的には違反でなくとも、ゼブラゾーンを通ることは避けたほうがいいかもしれません。 そうした一方で地域によっては違反となることもあるようです。 例えば、宮城県公安員会が定めた「道路交通規則第14条(4)」には「ペイントによる道路標示の上にみだりに車輪をかけて、車両を運転しないこと」と記載されています。 さらに一般的には「ゼブラゾーンは通ってはいけない」と思っている人も少なくなく、過去には右折するクルマとゼブラゾーンを通行するクルマが接触する事故も起きています。