富裕層に学ぶ、今年こそお金が貯まる「3つのルール」とは?
● 富裕層が重視する 「3つの管理」とは? 筆者が共通していると感じるのは、「3つの管理」が徹底されていることです。その3つとは、「モノの管理」「時間の管理」「人の管理」です。 まずは「モノ」、すなわち「資産」の価値や制度などを頭に入れながら目標を設定していくことの重要性について触れたいと思います。 知人男性のAさんは先祖が豪農で、自分が十何代目という知る人ぞ知る資産家です。首都圏にある最寄駅から徒歩数分の自宅までは、自身が関係する法人や個人の所有する土地でほとんどつながっているという超富裕層で、知り会った時はマンガのような世界があるものだと驚きました。一人っ子の彼が不動産業の父親から社長職を引き継いだ際には、「絶対にウチを潰すなよ」と言われたそうです。 そんな彼が、取引先や銀行と情報交換を重ねる中で感じたのは、「資産価値」の重要性だったといいます。 例えばビルやマンションを購入する時、隣接する土地も購入すれば価値がアップできないのか、付近で再開発の動きはないのかなどを念入りに調べます。不動産は基本的に需給バランスが崩れれば価値が下がることもあるわけですが、海外から人気のエリアはどこなのか、空き家はどの程度まで増加するのか、などを慎重に見極めるのです。 高い人気がある都心3区(千代田区・港区・中央区)は、まだまだ不動産価値が上昇すると見ているようですが、人口減少に伴い価値が下がるだろうエリアの物件は買わないと冷静に判断します。購入前の事前調査で価値上昇の目標を設定し、その実現が見込めない場所はどんなに欲しい場所でも断念する。購入する前に資産価値について丁寧に調べ、予測する習慣は、代々受け継いできたことでもあると言います。 もう1人の超富裕層である男性Bさんは、都内のマーケティング会社など4社を一代で築いた実業家です。車はランボルギーニ・カウンタックやフェラーリといったスーパーカーを好み、オーデマピゲやロレックスといった超高級時計を保有しています。どのような購入基準があるのか尋ねると、「それは価値が下がらないモノ、これから上がると思っているモノですよ」。