雛形あきこ、愛車歴を初披露 豪華オープンカーからスタートした遍歴とは
ほとんど乗れなかった初マイカー
「GT-Rという選択肢はなくなって、結局、ベンツのSLを選びました。そう、この四角い目が格好いいと思ったのを覚えています」 そう言いながら、雛形さんは撮影用のメルセデス・ベンツSL500を懐かしそうに見つめた。雛形さんのはじめての愛車となったSLは、R129という開発コードで呼ばれた第4世代。1989年から2001年まで生産されたモデルだ。 撮影車両のSL500は、1995年型。「ALL TIME STARS」という正規販売店(撮影車両は. メルセデス・ベンツ中野)のクラシックカー部門が入念に整備した個体で、30年近く前のモデルとは思えないコンディションだ。 「私のSLはブラックのメタリックでした。ただ、当時の黒いSLは2トーンで、私は真っ黒なボディに乗りたかったんです。そうしたら、限定車で黒一色のSLが出るとうかがって、コレだ!と実車を見ずにオーダーしました」 当時の資料をあたると、SL500に150台限定の「デジーノリミテッド」という仕様があり、雛形さんの愛車はこのリミテッドモデルだったと思われる。 「実車を見ていないので、納車されたときは、『あれ? オープンの2シーターだと思っていたのに意外と大きいな』 と(笑)。でもこのSLを見たら、改めて格好いいクルマを選んだなぁ、という気持ちになりました」 仕事が忙しい時期に、どのくらいの頻度でSL500に乗ることができたのか、という質問に対する雛形さんの答が衝撃的だった。 「もう1年に1回とか2回しか乗れませんでした……。自宅の駐車場には停めているんですが、いつも眺めるだけで。たまに仕事が早く終わったときに、ひとりでドライブしたり、ヘアメイクの友だちとそのへんをぐるぐるしたり、その程度でしたね。せっかくだからオープンにして乗ってみたいとも思ったんですけれど、重たいハードトップを外して、駐車場にそれを置いて出かけて、戻ってまたハードトップを載せて、というのがすごく大変で……、4年ほど所有していましたが、結局オープンにしたのは2回か3回だったかもしれません」 好きなクルマにあまり乗れなかったという雛形さんであるけれど、結婚して娘さんが生まれると、人生のステージが変わる。後編となる次回は、メルセデス・ベンツSL500の次に選んだクルマの話に続く。
【プロフィール】雛形あきこ(ひながたあきこ)
1978年1月27日生まれ、東京都出身。14歳から芸能活動をスタート。グラビアアイドルとしても人気を博す。ドラマ、バラエティ、映画、舞台、CMなどで幅広く活躍中。 文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・冨沢ノボル スタイリング・間山雄紀(M0) 編集・稲垣邦康(GQ) 車両協力・メルセデス・ベンツ中野 ALL TIME STARS