天空を切り裂く「オレシュニク」 ロシア・北朝鮮のミサイルが迎撃困難ならば、どんな手段があるか
止まらない北朝鮮のミサイル開発…迎撃以外の手段は?
北朝鮮は、10月31日に従来の火星17型や火星18型大陸間弾道ミサイルを上回る「最終完結版の大陸間弾道ミサイル」と称する固体推進式の火星19型ICBMの発射試験に成功した。 さらに、北朝鮮は、11月21日に「国防発展2024」という兵器展示会を開き、金正恩総書記は、日本を射程にし得る火星16B極超音速ミサイル、それに、火星17、火星19大陸間弾道ミサイルなどを見て回った。 北朝鮮の核・ミサイル開発は、米国や東アジアだけでなく、世界規模の脅威となりつつある。 アメリカ国防省は、F-35AとF-35Cステルス機に内蔵し、敵の「戦域弾道ミサイル発射装置、対地・対艦巡航ミサイル発射装置、電波妨害装置などを標的とする」ミサイルの開発を2026年の実用化を目指して進めていて、その試作品が11月中旬にアメリカ空軍に引き渡された。 つまり、空母ジョージ・ワシントンのF-35Cや日本にいるアメリカ空軍のF-35Aは、さらなる新たな能力獲得を目指すことになりそうだが、その成否は、日本や欧州の将来の安全保障にもかかっているのかもしれない。 【執筆:フジテレビ特別解説委員 能勢伸之】
能勢伸之