重要なのは<納品後のメール>だった! 25年以上仕事が途切れないフリーランス流・仕事が長続きする「言葉」
◆納品後も「次につなげる言葉」で締める 仕事を納品したタイミングこそ、「次の仕事へつなげるチャンス到来」です。 お礼とともに、「次につなげる言葉」を添えます。 納品後、次の依頼につなげるときの挨拶文 1 感謝の言葉 + 2 仕事の感想 + 3 次につなげる言葉 1 感謝の言葉 今回のお仕事では大変お世話になり、ありがとうございました。 今回もお声掛けいただき、誠にありがとうございました。 など 2 仕事の感想 **さんのお話は大変勉強になりました。 スムーズに対応してくださったので助かりました。 など 3 次につなげる言葉 また、お手伝いできることがございましたら、お声掛けいただけると嬉しいです。 また機会がございましたら、ぜひ、お仕事をご一緒させてください。 など そして、最後に「今後ともどうぞよろしくお願いします」と締めます。 「次につなげる言葉」を添えたからといって、次の仕事に100%つながるわけではありません。 大切なのは、「次も一緒に仕事をしたい気持ち」を言葉というカタチにして表し、相手の心に届けることです。 相手が仕事を誰に依頼するか考えるときに、「また仕事を頼んでもいい人」のひとりになっておくことが大切です。 <POINT> 一緒に仕事をしたい気持ちを言葉で確実に相手に届ける
◆取引先のダメ出しは成長のチャンスと捉える 私もフリーランスになりたての頃、ある仕事で「最初に提示した原稿料は払えない」と言われたことがあります。 理由は「想定していた原稿のレベルに達していない」でした。 指示どおりに修正して納品した原稿が、ほぼそのまま雑誌に掲載されたので、納得できませんでした。 しかし、当時の私は交渉の仕方がわからず、「わかりました」と了承するしかありませんでした。 その担当者とは疎遠になりました。 「**さんとは、もう仕事をしたくない」と、人間的に未熟だった私が心のシャッターを下ろしたからです。 もし、タイムマシーンに乗って当時の自分と話ができるなら、今の私は次のようにアドバイスします。 理由を確認しなさい。 「どう直せばご希望のレベルに達したのでしょうか?どこが、どういけなかったのか教えていただけますか?」と質問してみなさい。 その上で、「もう一度チャンスをいただけますか?」とチャンレジしてみなさい。 そもそも正当な理由もなく、最初に提示した額を払わないのはフェアではありません。 けれど、疑問をうやむやにせず、質問し、自分の至らなさや原稿の未熟な部分を学べたとすれば、値下げされた分は安い授業料と捉えることができたかもしれません。 <POINT> 答えが見えない疑問はその場で相手に尋ねる ※本稿は『女性フリーランスの働き方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
小川真理子