アウトドアアイテムを取り入れた機能性の高いファッションが年齢を問わず定番化している（写真／Getty Images）

「おばさん体形をカバーしたい」「老けて見られたくないけれど、若作りもしたくない」「ラクな服が着たいのにパジャマのように見えてしまう」──年を重ねるほど陥りやすい“ファッション迷子”。そんな悩みを一挙に解消してくれるのが、スポーツやアウトドアアイテムを取り入れた機能性の高いカジュアルファッション。これがいま、年齢を問わず定番化しているという。 【写真】ヘソ出しコーデにUGGのブーツを合わせる女優・歌手のジェニファー・ロペス

流行のきっかけは「UGG」の大ヒット

「カジュアルファッション流行のきっかけは2000年代。保温性と通気性にすぐれたアウトドアブーツ『UGG』（以下、アグ）の大ヒットでした。海外セレブがプライベートでアグをはく姿を見て、それまで革のパンプスをはいていた女性たちが一斉にアグをはき始めました。ヒールがなくて温かく、もこもこしていて足の太さなどの体形もカバーしてくれたのが流行の一因だと思います」 そう分析したのは、スタイリストの木村柚加利さんだ。そしていままたアグは、BLACKPINKやIVEなどの韓国アイドルの間で愛用者が増え、再注目されている。 「ヨガやキャンプブームなども後押しとなり、歩きやすい、動きやすい、寒さや暑さに強いなど、おしゃれに“機能性”という付加価値が求められるようになりました。 スポーツやアウトドアメーカーはもともとそういった素材を研究していましたから、いまだに人気が高い。洗ってもへたれることなく扱いやすいのも高ポイント。デザインもひと昔前の“ジャージー”のようなものではなく、街を歩けるほど洗練されています。 たとえばジョギング用パンツから進化した『ジョガーパンツ』はお尻や太ももまわりをカバーしながら、足首を細く見せてくれます。ウエストがゴムなのでラクにはけるのにきれいに見えますし、1本持っておいて損はありません」（木村さん） 2025年、買い初めはまずスポーツ＆アウトドアアイテムを手に取ってみるのもいいかもしれない。 ※女性セブン2025年1月2・9日号