ものが多くても「すっきり見える」家の特徴2つ。イスや収納ケースは木製でそろえて統一感を出す
好きなものをたくさん置いていても、視覚効果を上手に活かせばすっきり見せがかないます。ここでは、5人暮らしで一級建築士と整理収納アドバイザーの資格をもつ夏目あや子さんに「部屋の世界観を統一させる」2つの工夫を教えてもらいました。 【写真】夏目さん宅の間取り図
“絞る”ルールで世界観を統一しています
古道具や自作の家具など、好きなものに囲まれて暮らす夏目さん。本人いわく「ものが多くて」とのことですが、あるものを上手に活用した室内は居心地よく、整った印象です。 「それはもしかしたら、インテリアの『色』と『質感』を絞っているからかもしれません。使う色は白と茶+差し色だけ。家具などは木製に限定して世界観を統一しているおかげで、すっきり見えるのだと思います」(夏目さん、以下同)
1:色を絞ると統一感が出て心地よい部屋に
インテリアに統一感を出すには、“色”を賢く利用。生活感が消えるメリットも。
●テーマカラーを2色と決めてあとは差し色だけに
インテリアの基本色を、家具と壁の色である茶と白に限定。 「雑貨などもこの2色でそろえると、部屋がすっきり。差し色はクッションカバーなどで楽しみます」
●子どものものは死角を使って目に入る色を減らす
ランドセルや掲示物など、子どものものは部屋のテイストに合わないことも。 「存在を隠せるよう、背の高い仕切りの裏などパッと見て死角になる場所に置くように」
●カゴと布は目隠しに有効!
薬やコード類などのこまごまとしたものは、カゴにざっくり収納。 「急な来客時には布も便利。カーテンのようにつるして、スペースごと隠してしまうことも」
2:家具や雑貨は質感を絞る
色や形がバラバラな家具や雑貨も、質感さえそろえれば印象がすっきり!
●プラスチック=生活感。見える位置から外す
「プラスチック製のものは生活感が出てしまう気がして。視界に入る場所は収納も木製で統一しています」 プラ製の収納ケースなどは見えない場所で活用。 しっくりなじむのは質感がそろっているから。
●家電は徹底的に隠す
配線がごちゃついて見えがちな充電器類は、テレビ台の引き出しを定位置に。 「100円ショップの木材をDIYした板で、無機質なルーターも隠しています」
ESSE編集部