【阪神JF】能力は文句なし、米国馬メイデイレディが最有力 国内ならアルテミスS覇者ブラウンラチェットが筆頭
海を渡ってきた超大物メイデイレディ
メイデイレディの参戦は想定外といっていい。海外所属の2歳牝馬がJRAで走るのは史上初のこと。それもメイデイレディは前走ブリーダーズCジュベナイルフィリーズターフ2着。通算4戦3勝という才媛だ。なにより初黒星を喫した相手レイクヴィクトリアは5戦5勝、GⅠ・3連勝中の超大物だ。 【チャンピオンズカップ2024 推奨馬】勝率66.7%に該当で信頼度◎! 国内は連対率100%で盤石(SPAIA) その前走、メイデイレディは1コーナーで不利を受けながら、最後は1馬身半まで詰めてきた。文句なしで“超A級”の2歳牝馬だ。馬場や流れなど乗り越えないといけない壁はあるものの、実力だけならぶっちぎってもおかしくない。 今年の舞台は京都。牝馬にとって走りやすいコースだが、芝の状態は気になるところだ。以降は過去10年分のデータを使用して分析する。 人気別成績では、1番人気【5-0-0-5】勝率、複勝率50.0%とかなり極端。主役は勝つか馬券圏外か。勝った5頭は前走「東京か京都のオープン以上」で「2番人気以内かつ2着以内」だった。アルテミスS1着のブラウンラチェットは3番人気。さてどうか。 勝ち馬はすべて5番人気以内。10番人気以下は【0-2-1-85】複勝率3.4%。22年はリバティアイランドが勝ち、2、3着は12番人気シンリョクカ、10番人気ドゥアイズだった。人気薄の激走もある。また、馬券圏内に入った3頭のうち2頭は関東馬。どちらも1勝馬であり、抽選突破の関東馬に大穴が潜む。 続いてキャリア別成績を見る。1戦1勝馬は【0-1-0-13】複勝率7.1%。抽選をくぐらないと出走できないため、新馬勝ちの好素材といえど簡単ではない。特に今年は2勝馬が多く、抽選は狭き門だ。やはり新馬からの連勝組が望ましい。 キャリア2戦馬は【5-3-3-38】勝率10.2%、複勝率22.4%。同3戦【5-5-6-48】勝率7.8%、複勝率25.0%までが理想の範囲だ。メイデイレディも国は違えど、パターンは同じ。未勝利→オープン→GⅡと勝ち、GⅠへ。日本の同級生よりひと足先にGⅠを経験したといった感じ。キャリアが浅いうちは日本も海外も道程に大した差はない。