【チャンピオンズC】坂井瑠星のインタビューが名言連発で話題「鬼のような気配」「すっぽかそうかと…」
[GⅠチャンピオンズカップ=2024年12月1日(日曜)3歳上、中京競馬場・ダート1800メートル] 1日のチャンピオンズCをレモンポップ(牡6・田中博)で制した坂井瑠星(27=栗東・矢作)の勝利者インタビューがネットで話題になっている。 GⅠの勝利騎手は後検量の直後にテレビ向けのインタビューを受け、その後、表彰式に際して場内のファンに向けたインタビューに応じるのが恒例。今回、注目されているのは後者のものだ。 率直な気持ちを聞かれて「最高の気分です。はい」でスタートしたインタビュー。前半1000メートルの通過ラップが1分00秒8だったと振られると、坂井は「昨年は1分00秒9だったので同じイメージで行きました」と返した。前年のラップを正確に記憶していたことに対してネットでは「ラップ構成が上手」「めちゃくちゃ好騎乗」と精密機械のようなレースぶりに称賛する声が。 しかし、そこからが坂井の真骨頂。外から猛然と川田騎乗のウィルソンテソーロが追い込み、ハナ差しのいだゴール前の状況を聞かれると「鬼のような気配を感じましたけど…」と苦笑い交じりに切り出し、場内のファンは爆笑した。ネットにも「笑っちゃう」「おもろすぎる」「正しい」「あとで怒られるぞwww」など反応が相次ぎ、一時は「鬼のような気配」がX(旧twitter)のトレンド入り。妥協することない姿勢で知られる川田の猛追をユーモアたっぷりに表現したことでファンの共感(?)を呼んだ。 今回がラストランだったレモンポップはレース後に引退式が行われることが決まっていた。それを踏まえた坂井は「負けたら引退式をすっぽかそうかと思っていたんで、大きいハナ差でした」とさらにリップサービス。これにも「しゃべり上手いな~」「わろた」とトーク技術への褒め言葉がネットに投稿された。 むろん、こうしたジョークを交えながらも「レモンポップのジャンパー、帽子、ぬいぐるみをたくさん見かけたので、本当にファンの多い馬なんだなというのを感じましたし、そんなすごい馬の背中にいられて本当にうれしく思います」と真摯な言葉で締めた若き名手。ファンが身につけたり、手にしたりしていたグッズをしっかり馬上から見ていた冷静さも含めて、〝坂井劇場〟の一日となった。
東スポ競馬編集部