JAL、ボーイング787型機の新仕様機を導入 ── 12月からフランクフルト線に就航
日本航空は29日、国際線向けに投入されるボーイング787-8型の新仕様機を公開しました。国際線機材の中でも居住性を向上させた新型シートを装備しており、「スカイスイート787」と名付けられました。「スカイスイート」ファミリーはこれまでに777-300ER型機や767型機でも展開されていますが、新たにファミリーに加わった787型機はどういったものになっているでしょうか? 機内を見てみましょう。
「スカイスイート787」は、ビジネスクラス、プレミアエコノミー、エコノミークラスの3クラスで構成されています。座席数は161席で、居住性を向上させた新型シートを搭載しています。これまで同社が運航していた787型機に比べて座席数は25席少なく、余裕を持ったシート配置となっています。
ホテルのようなプライベート空間を確保したビジネスクラス
新型のビジネスクラスには「JALスカイスイート」という愛称が付けられており、2-2-2配列で38席が配置されています。窓側列のシートは通路側席より前寄りにずらして配置、隣席を跨ぐことなく通路へ出られるように配慮されています。
ビジネスクラスのシートは、完全なベッドになるフルフラット式となったほか、各席にはパーティションが設けられています。仕切りを閉めることで個室のようなプライベートスペースを確保することが出来ます。さらに各席には23インチの大型液晶ディスプレイが搭載されており、映画などのエンターテインメントを大画面で楽しむことが可能です。
新設定のプレミアエコノミー
「スカイスイート787」で新たに設置されたプレミアエコノミーは2-3-2配列で、「JALスカイプレミアム」という愛称が付けられています。シートピッチは107cm、シート幅は49cmと一昔前のビジネスクラスに近い仕様になっている他、リクライニング時に背もたれが後席側に倒れない仕様のため、常に広いシートピッチの恩恵を受けることが出来ます。
余裕が出来た充実装備のエコノミークラス
エコノミークラスは「JALスカイワイダーII」という愛称が付けられています。その名の通り各席は従来のエコノミークラスに比べてシート幅は48cm、シートピッチは84cmと、現行機に比べて共に5cm拡大するなどの居住性の向上が図られています。座席配置はボーイング787型機で標準だった3-3-3配列から2-4-2配列となり、座席数は現行の787型機より56席減の88席と余裕が出来ています。このエコノミークラス配置は787型機を導入している他の航空会社の中で最も余裕がある配置と言われています。