『ミステリと言う勿れ』田村由美が語るドラマを見たときに驚いたこと
映像で見たいエピソードがまだあります
――ドラマが終わって、『ミステリと言う勿れ』ロスになる人にとっても、原作が続いているということは素晴らしいニュースだなと感じます。個人的には整くんとライカちゃんの「デート」を見るだけで生きているって捨てたものじゃないなと胸がつまってしまいます。今後の『ミステリと言う勿れ』のマンガについて、田村先生が考えていらっしゃるこうしたいなと思うことで教えていただいてもよいものがあれば教えてください。 田村:あっという間の3ヵ月で、私も寂しくなっています。でも原作は今後も普通に描いていきますし、ライカも登場します。いや実際何も解決していないので、引き続き読んでいただけたら嬉しいです。 探偵役と刑事の両方を立てるのは実はやりづらいことだったりするので(実際どっちかが阿呆にされがちだし、協力するのも無理がある)、整の場合も(探偵ではないけど)刑事たちの出番は限定されていました。でもドラマの撮影を見学して刑事役の俳優の皆さんとお会いして、すごく愛が湧いたんです。もっと描いてみたいと思ったというか……。 青砥編(編集部注:原作9巻から10巻)はまさにそれでできたんですが、そんな感じで池本や風呂光も(ドラマにはないもう一人の刑事も)たまにはメインで描いてやれたらいいなあと思っています。あ、もちろんガロ&いとこたちもまだまだ出ます。 ――原作は2025年1月現在も『月刊フラワーズ』で連載中です。原作が続いているということは、映画に続きドラマでも再会できるのではないかとも期待してしまいます。田村先生にとってのドラマ『ミステリと言う勿れ』はどんな出会いとなったか、そして今後に期待することがあればお知らせください。 田村:今後のことは全くわかりませんが、映像で観たいエピソードがまだいくつかあるので、密かに夢は抱いています。応援していただけたら嬉しいです。 このドラマは本当に多くの方のお力が結集されたものだと思います。現場を拝見するたびそのご苦労と情熱とプロ集団の捌きの鮮やかさをひしひしと感じました。これはもう感激せずにはいられないんです。憧れます。楽しいです。すごいです。みんなかっこいい。 『ミステリと言う勿れ』は幸せな作品にしていただいてます。 原作共々これからもどうぞよろしくお願いいたします。 ありがとうございました。 *** 最高のエンタメのひとつである原作マンガを、全力で最高の映像化作品につくりあげたその化学反応を、リアルタイムで体験できることは幸せだ。菅田将暉さんをはじめとした出演者の方々の演技を見れば、いかに登場人物に心を寄せているかはわかる。ドラマ制作の方々の本気もわかる。読んで、観て、観て、読んで。そうすることで「この物語を伝えたい」という「思い」をより強く感じられるのではないだろうか。様々な思いがこめられた『ミステリと言う勿れ』という作品に、多くの「気づき」を得た人は少なくないはずだ。 (構成・文/FRaUweb 新町真弓) <土曜プレミアム>映画『ミステリと言う勿れ』 2025年1月4日(土) 21時~23時40分放送 ≪出演者≫ 菅田将暉 松下洸平、町田啓太、原 菜乃華、萩原利久 鈴木保奈美、滝藤賢一、でんでん、野間口 徹 松坂慶子、松嶋菜々子 伊藤沙莉、尾上松也 ・ 筒井道隆、永山瑛太 角野卓造、段田安則、柴咲コウ ≪スタッフ≫ 脚本:相沢友子 監督:松山博昭 音楽:Ken Arai 主題歌:King Gnu『硝子窓』(ソニー・ミュージックレーベルズ) 製作:フジテレビジョン、小学館、TopCoat、東宝、FNS27社 (c)田村由美/小学館 (C)2023 フジテレビジョン 小学館 TopCoat 東宝 FNS27社
田村 由美、FRaU編集部