【コメビジネス最前線】外食需要減でコメ離れ加速 家庭用は伸長も「ご飯を炊かない時代」の対応急務
コメ離れの加速化が米穀業界に大きくのしかかる中、川上に向けては農家高齢化による担い手不足や、異常気象や自然災害の頻発化による調達不安、川下に向けては「ご飯を炊かない時代」への対応が急務となっている。そこで生き残りには、あらためて資本力が不可欠となった。そうした中、アイリスオーヤマが、無菌米飯や包装もち、発芽玄米、非常食のアルファ化米など、豊富な資本力と自前の販売先を持つ強みで、次々事業領域を広げ存在感を増している。コロナ禍の外食需要の落ち込みで、コメの全体需要は縮小するが、家庭用は伸長している。だが各企業に聞くと、単価下落もありスーパーでの販売は好調とはいえない状況で、拡大したのは、保存性があり手間いらずのパックご飯で、業界も無視できない存在となってきた。
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日本食糧新聞社