アジアIPO市場に回復の兆し、香港で上場活発化-日本やインドでも
レイリアント・グローバル・アドバイザーズのジェイソン・シュー最高投資責任者(CIO)は、中国株の長期的な低迷を考えれば、IPOが持続的に増えるためには、中国株は数四半期にわたって好調なパフォーマンスを維持する必要があると指摘した。
一方、モルガン・スタンレーのアジア太平洋地域グローバル資本市場共同責任者、サウラブ・ディナカー氏によると、国内外の投資家からの需要の高まりを背景に、来年のインドのIPO案件は相当な数となりそうだ。
韓国の現代自動車のインド部門、ヒュンダイ・モーター・インディアは先月、同国史上最大となる33億ドル規模のIPOを実施。ブルームバーグ・ニュースが11日伝えたところでは、LG電子はインド部門のIPO計画を進めており、実現すれば最大15億ドル規模となる可能性がある。
日本でも、先月上場した東京地下鉄(東京メトロ)は売り出し総額が3486億円に上り、国内で6年ぶりの大型IPOとなった。今後も、CVCキャピタル・パートナーズのパーソナルケア事業、ファイントゥデイホールディングス(HD)やENEOSホールディングス傘下のJX金属などの案件が控える。
日経平均株価指数は今年に入り約18%上昇している。
原題:Bankers See Asia Deal Drought Easing as Hong Kong IPOs Pick Up(抜粋)
--取材協力:Dong Cao、Filipe Pacheco.
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Julia Fioretti, Dave Sebastian, Baiju Kalesh