【七夕賞】差し馬はメンバー屈指の末脚あればチャンスあり 東大HCの本命はキングズパレス
7月7日の七夕賞
日曜日、福島競馬場でGⅢ・七夕賞が行われる。今年は文字通り7月7日に行われるこのレースに、新潟大賞典2着キングズパレス、同条件で行われた福島民報杯の勝ち馬リフレーミング、2着ボーンディスウェイなど15頭が出走予定だ。 【七夕賞2024 推奨馬】2000mは連対率100%!重賞勝ち馬と互角の戦いで能力断然 SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 過去10年で馬連の平均配当は6,843円、3連単の平均配当は44万円を超えており、昨年も2着に9番人気、3着に13番人気というヒモ荒れとなった。今年も波乱は起きるのか。過去10年のデータから考察する。
基本はヒモ荒れ傾向
<七夕賞 人気別成績> 1~3人気【7-2-2-19】勝率23.3%/連対率30.0%/複勝率36.7% 4~5人気【1-3-0-16】勝率5.0%/連対率20.0%/複勝率20.0% 6~9人気【1-4-3-32】勝率2.5%/連対率12.5%/複勝率20.0% 10人気~【1-1-5-55】勝率1.6%/勝率3.2%/複勝率11.3% まず人気別成績からチェックしよう。荒れるレースとは言うものの、3番人気以内で7勝、連対率は3割。悪くない成績であり、あくまでも軸は人気馬で考えたい。3番人気以内のうち前走GⅢ組は【5-0-1-7】。人気を集めるであろうリフレーミングやキングズパレスは信用できそうだ。 対する2桁人気は4歳馬が【0-0-0-5】、5歳馬も【0-1-0-11】と振るわない。高齢馬が中心で、6歳【0-0-5-13】複勝回収率505%、7歳以上は好走1例だけだが、18年にメドウラークが11番人気で勝利した。今年2桁人気想定の高齢馬はノースザワールド、バビット、アラタあたりがいる。
差し馬は2、3着候補として優秀
<七夕賞 脚質別成績> 逃げ【1-1-0-8】勝率10.0%/連対率20.0%/複勝率20.0% 先行【7-3-4-21】勝率20.0%/連対率28.6%/複勝率40.0% 差し【2-6-6-47】勝率3.3%/連対率13.1%/複勝率23.0% 追込【0-0-0-45】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0% マクリ【0-0-0-1】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0% 脚質別成績をチェックすると、やはり逃げ先行馬が強い。勝ち馬10頭のうち8頭が4角を4番手以内で運んでおり、前につけられる馬に有利なレースと言える。ただし前走逃げた馬の成績は【1-0-0-14】。好走例は昨年のセイウンハーデスのみで、七夕賞では逃げなかった。そもそも前走と七夕賞でともに逃げた馬は4頭しかおらず、前走の通過順だけで戦法を判断するのは難しい。なお枠順で見ると、七夕賞で逃げた馬10頭のうち7頭が3枠以内で内枠の方が逃げやすい。前走逃げた馬のセイウンプラチナ、バビットはどちらも人気薄が想定され、どちらも外枠に入った。3枠のレッドラディエンスがハナを取る可能性も少し考えておきたい。 先行した馬について考える。前走差し【2-1-1-4】、前走追込【1-0-1-2】と、後方脚質から先行に転じた馬の好走が目立つ。枠順で見ると6~8枠が5勝、6番人気以下でも【1-1-1-3】と外枠有利となっている。外枠の先行馬、あるいは前走は後ろから行った馬でも前につける可能性があれば注意したい。 差しは勝率3.3%と勝ち切れていないものの、2、3着には計12頭が入り、複勝率は23.0%とまずまず。前走上がり3ハロン3位以内なら【1-4-4-6】で複勝率は6割まで跳ね上がる。差し馬の筆頭格であるキングズパレスはこの条件に該当している。 追込は45頭が全滅。4番人気以内の9頭も含めて結果が出ておらず、今年もノーチャンスと考える。後方一辺倒の馬は大きく評価を下げたい。ここ2戦で4角13、14番手だったリフレーミングにとって高い壁となりそうだ。