「アルゴリズム推薦より人の縁」ミクシーが新SNS「mixi2」を突如リリース
■つながりを育てるSNSへ mixi2の登場は、SNSを取り巻く環境の大きな変化を反映している。イーローン・マスクがツイッター社を買収し、Xへの改名され、さまざまな改変がされていく過程でユーザー離れが進み、MetaのThreadsやBlueskyといった新興SNSが台頭する中、mixiもまた新たな選択肢を提示してきた形だ。 アルゴリズム推薦に依存せず、ユーザー自身の選択を重視する設計を採用し、さらにプライバシーへの配慮、従来のmixiから受け継いだコミュニティ機能の再解釈と、トレンドとレガシーをうまく融合した。
SNSの成否を決めるのは、最終的にはそこに集まるユーザーとコミュニティの質だろう。「今を共有でき、すぐ集える」というコンセプトのもと、どのような交流の場が形成されていくのか。アルゴリズムではなく人の縁を大切にしたつながりの中で、どんなコミュニティが育っていくのか。その答えは、これから集まってくるユーザー自身が示していくことになる。
石井 徹 :モバイル・ITライター