【高校野球】東洋大姫路・立命館宇治・市和歌山が8強進出!奈良は粘りを見せるも強豪に敗れる...神山投手「応援が本当にうれしかった」 秋季近畿大会
立命館宇治vs奈良 諦めない気持ちで強豪校に挑戦「応援が本当にうれしかった」
第3試合は、34年ぶりに近畿大会出場を果たした奈良県有数の進学校・奈良が登場。京都大会王者の立命館宇治に挑みました。 奈良大会の決勝戦では、1イニング8失点と守備がくずれ天理に大敗した奈良。「奈良大会を終えた後の2週間、とにかく粘り強く戦おうと練習で意識を高めてきた」と吉村貴至監督が語ったように、1回、いきなりノーアウト1・2塁のピンチを招きますが、粘りを見せます。 満塁にまでチャンスをひろげられたものの、後続を打ち取って立ち上がりのピンチを脱出。その後も毎回のようにピンチを背負いますが、奈良大会を1人で投げ抜いたエースの神山詞投手を中心に、5回まで1失点と強豪校と互角に渡り合います。 一方、立命館宇治の道勇壱心投手の前に5回まで沈黙していた打線は6回表、一番・谷惇平選手が待望の初ヒット。2アウト2塁とチャンスをひろげ、3番・松本悠斗選手に託します。初ヒットで球場全体が盛り上がりを見せますが、松本選手の当たりはセカンド後方のファールフライ。どんどん切れていく難しい打球でしたが、セカンドの岡田大輝選手が俊足を飛ばして好捕。奈良に傾きかけていた試合の流れを、立命館宇治に引き戻します。 直後の6回裏、立命館宇治は1アウト1・2塁のチャンスに、9番・道勇選手がレフトへのタイムリーヒット。さらにその直後、奈良の2つのエラーでこの回3点を重ね、リードを4対0にひろげました。 それでも奈良は諦めません。神山投手が「応援が本当にうれしかった。ここからでもいけるという雰囲気が(みんなに)あった」と話したように、続く7回のピンチをしのぐと8回表、先頭の岡田宙大選手が、ライトオーバーの3ベースヒット。ここで神山選手がきっちりとショートへ低い打球をころがし、3塁ランナーがホームイン。立命館宇治の好投手・道勇選手からついに1点をもぎ取ります。 さらに奈良は9回、1アウト1・2塁とチャンスをつくって粘ります。バッターボックスには、6回途中からマウンドに上がるなどチームの中心を担ってきた5番・米田朋恭選手。しかし、ここは道勇投手が冷静な投球で逃げ切りました。ボール球を上手く使って三振を奪うと、最後はショートライナーでゲームセット。最後まで粘りを見せた奈良でしたが、落ち着いた戦いぶりを見せた立命館宇治の前に、あと一歩及びませんでした。
【秋季近畿地区高校野球大会 1回戦】
▼10月20日 東洋大姫路(兵庫) 9-0 龍谷大平安(京都) ※7回コールド 市和歌山(和歌山) 1-0 三田学園(兵庫) 立命館宇治(京都) 4-1 奈良(奈良) ▼10月21日 ※雨天順延の2試合 天理(奈良) 対 和歌山東(和歌山) 大阪学院大高(大阪) 対 北稜(京都)